じぶんの ことばが とどいて しまう ことは、 いつも よろこばしい わけでは なくて、 おそろしかったり、もうしわけ なかったりも。 まえに かいた とき あったかも だけど……。 ずいぶん まえに、 かんこくを たびした とき、 やどの ねんぱいの しゅじんに 「にほんごが ふじゆう なく、つうじて しまう」 という ことに、 ふくざつな きもちに なった。 「ことばが とどいて しまう」という ことが、 どういう ことなのか? 「ことばが とどく」ことを あたかも しぜんで あたりまえの ように かんがえて しまいがちだけど、 やはり それは 「しぜん」でも「あたりまえ」でも ありえないのだと いう こと。 これも おなじ かんこく りょこうでの はなし。 シモノセキから フェリーで プサンに わたった。 プサンの みなとには、 あれ なんて いったかな、 ごはんを のりで まいたも