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ブックマーク / macska.org (8)

  • 「当たり前のこと」が「当たり前である」ことの不当性/「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」的アドバイスについて

    以前、『バックラッシュ!なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』でお世話になった双風舎社長の谷川茂さん(これまで親しみをこめて同書執筆陣の一部で勝手につけたニックネームで呼んでいたが、ちょっとそういう気分ではなくなったので今後改める)が「夕刊ガジェット通信」で週三回掲載している連載において、「性感染症『天国』の実態」という記事を公開したが、その内容が世の中に溢れているような同性愛者や両性愛者に対する偏見に無批判に加担するだけのものだと感じたので、批判する文を書いた。 その後も谷川さんの記事を読んでいていろいろ疑問を感じるところもあったのだけれど、今週掲載された「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」という記事は、度を越してひどいというか、前に性感染症の話題に関連して同性愛者・両性愛者への偏見に加担したのとまったく同じかたちで、女性差別や性犯罪の被害者非難(暴力などの被害を受けた人に、その

    「当たり前のこと」が「当たり前である」ことの不当性/「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」的アドバイスについて
    yomimonoya
    yomimonoya 2011/09/27
    「性犯罪に対する「最低限の警戒」が「当たり前のこと」とされる社会状況そのものの不当性に触れないまま」「どうして女性であるというだけでそのような制約に従わなければいけないのか、という根本的な問題」
  • 児童ポルノ禁止法改正を求める署名の背後にある「人身売買に反対する」というレトリックの罠

    七月一日、米国系の化粧品店ザ・ボディショップと、子どもの権利を守る活動をしている民間団体が、文部科学省や国会議員などを訪れ、児童ポルノの個人所有を処罰することを含めた法改正を求める二十一万人分の署名を提出した。ところがそれが報道されたるとインターネットでは、ザ・ボディショップの店頭などにおいて署名に参加した人たちのあいだから、自分たちは「子どもの人身売買に対する法整備を求める」という声明に署名したのであって、児童ポルノ禁止法の改正を求める署名だったとは知らなかった、という声があがった。 店頭で署名したという複数の人によると、署名には「人身売買に反対する」とだけ書かれており、児童ポルノ禁止法改正(単純所持規制)を求めるとは書かれていなかったという。署名を求めた店員も、あくまで人身売買に関する署名だと説明したそうだ。ザ・ボディショップの説明では、児童ポルノ禁止法の改正はあくまで人身売買をなくす

    児童ポルノ禁止法改正を求める署名の背後にある「人身売買に反対する」というレトリックの罠
  • ジュリアン・アサンジ性犯罪容疑に関連したよくある疑問・異論への応答

    アサンジは無実かもしれないし、実際にこれらの犯行をおかしたのかもしれない。いまの時点でそれを知るのは、アサンジ人と被害を訴え出た二人の女性だけだろう。しかし、アサンジにかけられた容疑は上記のような深刻なものであるという事実は、議論の前提として押さえておく必要がある。 【これらの容疑について、上杉氏らは具体的に何と言っているのか?】 『SPA!』に寄稿した記事では文字数の制限でごくわずかな部分しか引用できなかったが、ここでは文脈まで分かるように多めに引用する。まずは、『週刊文春』(12/10/2010)に掲載された上杉隆氏の記事から。 十二月七日、国際指名手配をされていたアサーンジは英国ロンドン警視庁に逮捕された。容疑はスウェーデン検察が逮捕状を請求した「強姦」である。 果たしてこの「強姦」の中身を知っている読者はどれだけいるだろうか。「強姦」は二人の女性からの訴えによるものだが、その内容

    ジュリアン・アサンジ性犯罪容疑に関連したよくある疑問・異論への応答
    yomimonoya
    yomimonoya 2011/02/10
    「彼の功績を考えれば彼の犯した罪など取るに足らないことだ」なる主張の欺瞞について。/最後の文節は特によく憶えておきたい。
  • macska dot org 差別についての、ごく基本的な考え

    最近別ブログ *minx* のほうで関わった論争に関連して、差別についてのわたしの基的な考えを明らかにしておく必要があると思ったので簡単にまとめてみます。ていうか、以下に書くことはほとんど以前某掲示板で書いたことの再掲なので、お馴染みの読者もいるはず。ただし、最近の論争もそうなのだけれど、差別について議論する際に常にわたしがここで書く通りの意味で「差別」という言葉を使っているわけではない(相手がある議論では、相手に定義を合わせることもある)ので、そのあたりは分かってね。 まず差別という語を goo を通して『大辞林』で調べてみると以下のように書いてあった。 (1)ある基準に基づいて、差をつけて区別すること。扱いに違いをつけること。また、その違い。 「いづれを択ぶとも、さしたる—なし/十和田湖(桂月)」 (2)偏見や先入観などをもとに、特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをすること。また

    macska dot org 差別についての、ごく基本的な考え
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/07/18
    「社会的な制度が個々の差別的な行為を助長し(蓋然性を高め)、また個々の差別的な行為が社会制度を強化するという循環をもって「差別」という言葉を規定している」
  • macska dot org >> Blog Archive >> フェミニズムにおけるポルノグラフィ否定論と肯定論の意外な近さ

    先日、反ポルノグラフィ論者で男性問題研究者のロバート・ジェンセン氏(テキサス大学)が、ポルノグラフィと男性性の問題について書いた近著『Getting Off: Pornography and the End of Masculinity』に関連した講演のためポートランドを訪れたので、積極的なポルノ肯定論者とまではいかないものの「反・反ポルノ論」程度にはこの論争にかかわってきたわたしも参加し、じっくり話を聞いてきた。その結果感じたのは、肯定派・否定派のどちらの側でも、相手の意見をきちんと聞く余裕のある人は、かなりの部分同意できるというか、同意できない部分に関しても「自分が絶対正しくて、相手は絶対間違っている」みたいに決めつけずに済むのではないかということだった。詳しく報告してみたい。 そのまえに、ジェンセンとかれのについて一応。かれはもちろん、宗教的・性道徳的な立場からの反ポルノ論者ではな

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  • DV被害者支援を志す人はマツウラマムコ著「『二次被害』は終わらない」に絶望せよ

    サブカル路線に走った軽い記事に混じって「女性学年報」第26号に掲載されたマツウラマムコ氏の論文「『二次被害』は終わらない 『支援者』による被害者への暴力」を読む。マツウラ氏はこのブログにもたまにコメントをくださっている方で、性暴力やドメスティックバイオレンス(DV)への取り組みにおける「支援者の暴力」の問題に関してわたしと似たアプローチを取っているのだけれど、わたしが常々問題としているような「DVシェルターにおける権力構造」みたいなある意味社会設計によって解決可能な問題よりさらに奥にある解決不可能な構造的問題まで射程を伸ばしている点で評価できる。 わたしの「支援者」批判の論理は大きく2つに分けられる。1つはDVシェルターをはじめとするフェミニズム系の団体にありがちな構造上の問題であり、もう1つはそれを支えるフェミニズム発祥のイデオロギーというか「気分」だ。前者について詳しく言うと、例えばシ

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  • macska dot org ≫ Blog Archive ≫ 慰安婦「否定論」の信憑性を高めてしまうVAWW-NET Japan抗議声明

    Filed under postcolonial, sex trade Posted on 2008/01/03 木曜日 - 16:45:00 by admin Responses are currently closed, but you can trackback from your own site. http://macska.org/article/209/trackback/ 58 Responses - “慰安婦「否定論」の信憑性を高めてしまうVAWW-NET Japan抗議声明” ほるほる Says: 2008/01/04 - 03:31:53 - で、オランダが植民地で行っていた現地人女性のレイプや奴隷化はスルーですか。 あいかわらず。 匿名 Says: 2008/01/04 - 07:08:42 - >ほるほる氏 オランダがやってたのら日もやっていいのかよ?ここで批判

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    yomimonoya
    yomimonoya 2009/12/30
    コメント欄でのブログ主さんの回答がお見事。これは大いに参考になる。
  • 反売買春系フェミニスト団体を見学して感心したこと

    フェミニズムにおける激しい論争のひとつに、売買春に代表される性労働/性産業をどう評価するかというものがある。その大まかな分類は以前「売買春とフェミニズム理論4分類」で紹介したし、わたし個人の立ち位置は過去エントリ「『性労働者のためのクリニック』をめぐる論争」や『バックラッシュ!』キャンペーンブログ内エントリ「性労働者コンファレンス@ラスヴェガス報告」に詳しい。 反売買春をかかげる女性団体やフェミニスト団体ーー必ずしもすべての女性団体がフェミニスト団体ではないーーは昔からあったけれども、1980年代には法学者キャサリン・マッキノンらが中心となってポルノグラフィや性産業を厳しく規制する条例を作るなど法律を使った活動が活発になった。わたしの住むポートランドでも、性産業の撲滅を掲げるフェミニスト団体がいくつか設置された。そのうちの一つの活動を見に行く機会が最近あり、とても驚かされたので、紹介したい

    反売買春系フェミニスト団体を見学して感心したこと
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