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ブックマーク / www.kaichokyo.jp (1)

  • 巻末通信 QK42

    巻末通信 歴史の天使 ▼「『新しい天使』と題されているクレーの絵がある。それには一人の天使が描かれており、天使は、彼が凝視している何ものかから、今にも遠ざかろうとしているように見える。彼の眼は大きく見開かれていて、口は開き、翼は拡げられている。歴史の天使はこのような様子であるに違いない。彼は顔を過去に向けている。僕らであれば事件の連鎖を眺めるところに、かれはただ破局(カタストローフ)のみを見る。その破局は、休みなく瓦礫の上に瓦礫を積み重ねて、それを足元に投げ出して行く。たぶん彼はそこに留まって、死者たちを目覚めさせ、破壊されたものを寄せ集め、組み立てたいのだろうが、しかし楽園から吹いてくる強風が彼の翼にはらまれるばかりか、その風の勢いが激しいので、彼はもう翼を閉じることができない。強風は天使を、彼が背中を向けている未来の方へと、否応なしに運んで行く。その一方で彼の眼前の瓦礫の山は、天に届く

    yomimonoya
    yomimonoya 2015/10/17
    「“歴史の天使”——批評の力によって思索する者の使命」
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