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ブックマーク / ameblo.jp/rintaro-o (70)

  • 緒方林太郎『労働者派遣法における専門26業務』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 現在、労働者派遣法改正が国会に上がっています。私は厚生労働の委員会には出ませんが、個人的に力を入れて勉強してます。思いを少しずつ書き連ねていきたいと思います。 まず、いつ見ても「こりゃいかんだろ」と思うのが、派遣期間の制限がないいわゆる「専門26業務」についてです。例えば、登録型派遣や日雇派遣のようなものが可能である分野です。 まあ、これが当に「専門性が高く、非常に短期的にその能力が要求されることがある」というものばかりであれば、それはそれで派遣期間の制限を外すことが適当です。では、どんな分野が入っているかというと次のような業務無です。 ソフトウェア開発、機械設計、放送機器等操作、放送番組等演出、事務用機器操作、通訳・翻訳・速記、秘書

    緒方林太郎『労働者派遣法における専門26業務』
  • 緒方林太郎『悩み』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、党内での特別会計見直しチームで、とある特別会計を見直す班の主査(班長)をやっており、悩みが深いです。その特別会計の行っている事業は、私の選挙区には殆ど縁がない事業であり、ある意味非常に中立的な立場から物事を見ることができるわけですが、逆に言えば関わりの深い方からの厳しいご意見が良い勉強になっています。福岡9区という地域の地方代表という立場は常に大事にしていますが、その延長上にある国政全般を考える国会議員としての立場を強く意識しています。 特別会計というのは、たしかに一般会計から切り離されていることに相応の理由があるわけです。役所に聞けば「何故、特別会計でなくてはならないのか?」ということについて延々と説明があるでしょう。ある同僚議

    緒方林太郎『悩み』
    zyesuta
    zyesuta 2010/04/17
    特別会計は特別会計で理由はある。問題はそのガバナンス
  • 緒方林太郎『「仕分け」に関与して思ったこと』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 仕分け調査においては、公益法人を150程度割り振られた班の世話人をやっておりました。徹底して裏方さんに徹したので、一切表には出てきませんでした。ただ、私は元官僚なので、色々な公益法人のウェブサイトを見ると大体「どの程度筋が悪いか」というのは分かります。なので、同僚議員各位にはそういう視点からの示唆を行っていました。 具体的にどういう法人を見ていったのかを書きたいのですが、あまりやりすぎると当該法人に迷惑を掛けるので書きません。非常に感じたのは、最近は露骨に補助金や交付金で怪しいことをやっている法人は減ってきている代わりに、規制や権限を付与することでカネ稼ぎをしている法人は全然減っていないということです。 経済学用語で言うと、規制のレント

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  • 緒方林太郎『韓国を逃すな!』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 韓国の伸張が著しいと言われています。10年前くらいは外貨危機でIMFが入って、相当に屈辱的な結果になったことを思うと、隔世の感があります。韓国で「I'M Fired(私は解雇された)」とIMFをもじった方がプラカードを立てて、デモをやっていたのを思い出します。 ところで、韓国は結構多くの国際的なフォーラムで「途上国扱い」になっていますね。私は、日の国際戦略の一つとして「韓国を先進国扱いに持ち上げる」ということをやっていいと思います。 例えば、WTOですが、農業交渉で韓国は途上国扱いです。グルーピングでも途上国側に逃げようとします。コメの市場開放について言えば、韓国は完全に途上国のスキームに入っています。これは、1993年当時当時の金泳

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  • 緒方林太郎『Universite de Shibuya』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 かなり前のことですが、フランスの新聞「Le Monde」を読んでいた時のことです。日のことが一面に取り上げられていて、テーマは「Universite de Shibuya(シブヤ大学)」でした。「そんな大学あったっけな?」と思って読んでいると、「president」のところで「Yasuaki Sakyo」という名前を見つけました。「さきょう・やすあき?、左京泰明?、もしかして・・・。」と思って、インターネットで検索してみました。 なんのことはない、高校の後輩の左京さんでした。彼は東筑高校を卒業後、早稲田大学でラグビー部主将をやり、全国優勝した男です。私が役所を辞める前に会った際は商社に勤めていましたが、その際「ああ、緒方さんも辞めるん

    緒方林太郎『Universite de Shibuya』
  • 緒方林太郎『無国籍船』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 報道によるとシーシェパードによる捕鯨船団への妨害行為を受け、トーゴ政府が同団体の抗議船「ボブ・バーカー号」の船籍を剥奪したそうです。別の抗議船「スティーブ・アーウィン号」が旗国としているオランダ政府は船籍の剥奪を可能にする船籍法改正案を議会に提出しているようです。第二昭南丸を攻撃していたアディギル号は破壊され、南極海に放置されているそうです。 なお、あのアディ・ギル号は詳しい方によると、かなり革新的なトリマラン・ボートなのだそうです。資金の豊富さを物語っていますね。 いずれにせよ、これは結構大きな動きでして、かなりシーシェパードの活動範囲に制限が出るでしょう。オランダが手を引けば、もはやシーシェパードに船籍を与える国はそれ程いないと思い

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  • 緒方林太郎『奥歯で砂利を噛むような感覚』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「国際的な子の奪取の民事面に関する条約」という条約が、今、日で結構大きな問題になりつつあります。「子の奪取に関するハーグ条約」とか言われるものです。これは何かというと、子に対する監護権(親権)が侵害されるようなかたちで、国境を越えた移動が行われた際、その解決は移動前の住所地で行われるべきというものです。難しいのでかみ砕くと、例えば、離婚した後、一方の親が勝手に子どもを自分の国に連れ去ってしまったりして、国際問題になった場合の解決を図るということです。 今、日はこの条約を締結していません。そして、締結しろという圧力がハイレベルで掛かっています。総理、首脳レベルで欧米の国から話が来ています。私も先日、フランス人と話していたら、かなり突っ

    緒方林太郎『奥歯で砂利を噛むような感覚』
    zyesuta
    zyesuta 2010/03/05
    親権関連
  • 緒方林太郎『紙を読むと言うこと』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 かつて、中央官庁にいた身から今の国会を見ていると、あまりの様変わりに驚きます。閣僚が自分の言葉で答弁している姿、ガランとした政府参考人席・・・、これは当に良いことだと思います。 ただ、その中でちょっと「これはもうちょっとやってくれていいんじゃないか?」ということがあります。それは「答弁で紙を読むこと」です。これまでは「役所の書いた紙を読むのは、政治家が操られているからだ。」という論調で、比較的否定的に捉えられていたことです。 それはそれで正しいのですが、例えば厳格な法律解釈、政府統一見解・・・、そういうものは紙を読んでもらう方がいいと感じることが時折あります。そういうものについては紙を読んだからといって、別に政治主導の否定でも何でもな

    緒方林太郎『紙を読むと言うこと』
  • 緒方林太郎『また、クーデターか・・・』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ニジェールでクーデターがありました。ママドゥ・タンジャ大統領が軍に放逐されてしまいました。こういうことが起きるのが残念でなりません。 今から10年近く前にもクーデターがありました。当時の大統領はイブライム・バレ・マイナサーラ。独裁と人権弾圧でかなり国際的に批判を受けていました。マイナサーラ大統領は、首都ニアメの空港から出発しようとしたところを、軍人から至近距離で射殺されたのだったと記憶しています。よく背景や状況の分からないクーデターでして、当時の首相イブライム・ハッサン・マヤキが軍人と組んで権力を奪取しようとしたような報道もありましたし、何処か怪しい感じがしました。なお、マヤキは今はNEPAD(アフリカのためのパートナーシップ)の事務局

    緒方林太郎『また、クーデターか・・・』
    zyesuta
    zyesuta 2010/02/25
    アフリカは長老政治的(gerontocracy)なところがあり、紛争が起こると長老が出てきては仲裁をするというようなことが頻繁にあります。
  • 緒方林太郎『ある迷い』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ある有識者の方と話をしていた際、私から「シーシェパードは海賊でしょう。なんで、海賊としての対処をしないのですか?」と質問してみました。答えは「あれこれ、解釈論があるんですよ、あれ。」という返事でした。 ということなので、小生なりに考えてみました。以下は国連海洋法条約の「海賊」の定義です。 【国連海洋法条約第百一条 海賊行為の定義】 海賊行為とは、次の行為をいう。 (a)私有の船舶又は航空機の乗組員又は旅客が私的目的のために行うすべての不法な暴力行為、抑留又は略奪行為であって次のものに対して行われるもの。 (i)公海における他の船舶若しくは航空機又はこれらの内にある人若しくは財産 (ii)いずれの国の管轄権にも服さない場所にある船舶、航空

    緒方林太郎『ある迷い』
  • 緒方林太郎『海賊』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ソマリア、イエメン沖での海賊が国際的に注目を浴びるようになってから、かなりの月日が経ちます。どうも、「海賊」というとピンと来ない方が多いようでして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」を連想するようですが全然違います。重火器を持っていて、大型タンカーですら止まらなくてはならない存在です。 日でも海賊対処法が出来て、外国船舶の護衛も出来るようになっています。国際社会全体で、このソマリア、イエメンの沖における海賊対策が進んでいます。 ということで、先日、とある方から資料 を貰いました。これを見ていただければ分かりますが、海賊の件数は減っていません。むしろ、増えているのですね。2009年は前年比2倍です。 特にバブ・エル・マンデブ海峡周辺の多さ

    緒方林太郎『海賊』
  • 緒方林太郎『事務次官廃止』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 役所の事務次官を廃止するかどうか、という議論が行われています。これまた、通常の生活とは関係がないのですが、お役所的にはなかなか面白いテーマです。結論から言うと、私は議論に大いに値すると思います。 まず、お役所の事務次官というのが何かということですが、事務の総括責任者ということです。そして、実質的に各役所の政策面での継続性を担保する役割を果たしていると言ってもいいでしょう。大臣、副大臣、政務官は変わっていくけど、お役所としての継続性は事務的に担保するということですね。大きな事例については、どの役所でも事務次官決裁を得ることになっているはずです。政務官や副大臣決裁よりも事務次官決裁の方が骨が折れるというのがこれまでの慣行でした。 また、これ

    緒方林太郎『事務次官廃止』
  • 緒方林太郎『日米EPA??』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 国会に上がってきて、書類を見ていたら「日米財界人会議共同声明」なるものがありました。それを見ていて、あることを感じました。以下の話は、最近、とある有識者から聞いた話も含めつつ書いております(勿論、文責は私です。)。 日米財界人会議共同声明ですから、それぞれの財界人の今の関心事項が書いてあります。それを見て、驚きました。まず、最初に出てきたのは「医療技術のイノベーション」でした。医薬品、医療機器・技術、一般用薬品・・・、そんな話です。つまり、米側の要望としては「アメリカの医薬品、医療技術が日で使えるようにしてほしい」といった感じのことなのです。普通に聞くと、「それが一番最初に出てくるような話か?」と思うかもしれません。けど、実際がそうな

    緒方林太郎『日米EPA??』
  • 緒方林太郎『Rank-Consciousness』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「ランク・コンシャス」という言葉があります。あまり人口に膾炙する言葉ではありません。意味は「肩書きに対する意識が高い」くらいのところでしょう。例えば「ランクの低い人には会わない」というようなことを指します。外交の世界では非常に重視されます。 あまり、行きすぎると非常に硬直化してしまうので、常に推奨できるわけではありません。ただ、ある程度はあっていいでしょうし、あまりズルズルでランク・コンシャスでないのは問題があります。最近、それをよく感じます。 時折、アメリカの次官補クラスが外相に会ったりしています。私はこれはダメだと思います。次官補と言うと、日のお役所では「局長」です。逆を考えてみましょう。日の局長クラスがクリントン国務長官にアポ

    緒方林太郎『Rank-Consciousness』
    zyesuta
    zyesuta 2010/01/05
    日本は格下の相手にほいほい会ってやるが、これはよくない。
  • 緒方林太郎『核兵器廃絶条約』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 政権与党の議員が、あまりこういう場で提言めいたものをやるのは良くないのかもしれませんが、ちょっと最近、「実はこれは良いのではないか」と勝手に信じているアイデアがあります。 オバマ大統領がノーベル賞を取りましたね。核廃絶への取組み等が評価されたのだと思います。そこで、我が日はここで大きなイニシァティブを打ち出してはどうかと思いました。その名も「核兵器廃絶条約」。これだけだと、「こいつはアホか」と思うでしょう。私の真意は、「具体的な期限は難しいだろうが、世界全体で将来的な核廃絶に向けて条約というかたちでコミットさせる」ということです。非常に短い、簡単な条約を作って、世界のすべての国に約束させるようなことができないかなと考えます。 あまり深

    緒方林太郎『核兵器廃絶条約』
    zyesuta
    zyesuta 2009/11/12
    なるほど。目標や具体的期限はナシで、いつかは核廃絶の方向だけにコミットさせる条約案。面白いし有効性も実現可能性もあると思います。支持はしないけれど。
  • 緒方林太郎『「何とかならんか、これは」』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 題は最近、ある援助関係者から言われたことです。ありていに言うと「断れない裏金要求」のことです。私も同じ問題意識をかねがね持っていました。とても、とても簡略化して説明します。 日の援助は基的に「要請主義」ということになっています。何かと言うと「相手から要請があったから、その要請を受けて援助を行う」ということです。何故、そうなっているかと言うと「押し付けの援助にならないように」という、日なりの配慮からです。非常に正しいアプローチに見えるでしょうが、ここがくせ者なのです。 というのも、途上国の大半は、自国でカチッとした要請案件を仕立てあげることが困難です。しかも、日の援助はタイド(ひもつき)なので(なお、私はタイドを批判しているわけで

    緒方林太郎『「何とかならんか、これは」』
    zyesuta
    zyesuta 2009/10/07
    裏金問題とその解決策
  • 緒方林太郎『一票の格差と参議院』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最高裁で一票の格差判決が出ていました。2007年選挙で、選挙区間で1票の格差が最大4.86倍だったことは合憲であるというような内容です。 かつて、この件については2度ほど書きました(選挙いろいろ(その2) 、参議院改革(その1) )。その理屈については、リンク先を見ていただければと思いますが、根的な考え方としては、「参議院の選挙区選出議員は国民(people)を代表する議員ではなく、領土(territory)を代表する議員である」と位置付けて、各都道府県に同じ議席を割り振るというふうにしてはどうかということです。誤解のないように言いますが、ここで言う「国民」というのは良い訳がなかったので使っているだけでして、「人口」とでも言い換える方

    緒方林太郎『一票の格差と参議院』
  • 緒方林太郎『役所を怒鳴りつけること』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 今日、早速、お役所を怒鳴りつけている議員の方を見ました。個人が特定されるようなことはしませんが、この「お役所を怒鳴りつけること」については色々と感ずるところがあります。 この「怒鳴る」ということについて、ある程度正当化される場合というのは、明らかにお役所に責任のある事例で、お役所がそれを怠っていたことで国民、企業、行政等に不利益を被らせたというものです。具体例は挙げませんが、そういうケースはままあります。 今日、取り上げるのはこれとはちょっと違います。 これまでは自民党の部会であろうと、民主党の部会であろうと、お役所が呼びつけられては政策の説明を求められ、それに対して時折、議員が罵倒したり、怒鳴ったりして、政策への不満を表明することがあ

    緒方林太郎『役所を怒鳴りつけること』
  • 緒方林太郎『ある助言』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 某省の政務官になった方から、「何か気をつけておいたほうがいいことある?」と聞かれたので、私から一つだけ僭越ながら「決裁権を持つ政務官になったほうがいいですね。省としての所掌事項のうち、特定テーマを切り出して、そこを(大臣の指導・管理の下ではあるけども)事実上専権を持って担当する方がいいと思いますよ。」とお伝えしました。ちょっと分かりにくいので、説明します。 これまで政務官のポジションの方は決裁権を持っていないことが多かったように思います。私のいた外務省では、副大臣は意思決定上、決裁権を有していましたが、政務官はそのプロセスには入っているようなないような、微妙な立場におかれていました。組織学上は、これを「ライン」と「スタッフ」と言い方をし

    緒方林太郎『ある助言』
    zyesuta
    zyesuta 2009/09/20
    スタッフに過ぎず存在感がなかった政務官に選管分野を与え、事実上のライン化する提案。スタッフを分野別代理指揮官とするのは日本的組織の慣例だし、参謀の暴走さえ気をつければ有効かも。
  • 緒方林太郎『尖閣諸島』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 尖閣諸島について、アメリカとのやり取りが少し滞っている印象があります。 あの島は日固有の領土だという点については、私は強い信念を持っています(なので、このエントリーは「外交」という区分けにはしておりません。)。政府も同様の認識であり、そもそも領土問題は存在しないという立場です。 ちなみにトリビアの類かもしれませんが、あの島は私有地です。明治時代に古賀辰四郎という方が国から無償貸与を受け開拓を始め、その後、昭和になって息子さんが払い下げを受けています。そして、沖縄の施政権がアメリカにある際も古賀氏は使用料を受け取っていたそうです。その後、返還前後に栗原さんという方に譲り、多分今も栗原家の所有なのだと思います。2002年以降、領有権をきち

    緒方林太郎『尖閣諸島』