1959年石川県生まれ。82年東京大学教育学部卒業。88年東京大学大学院博士課程修了。博士(社会学)。静岡大学教員、武蔵大学社会学部教授などを経て2013年より現職。著書に『中流崩壊』、『アンダークラス 新たな下層階級の出現』、『新・日本の階級社会』など。 著書 著書『アンダークラス 新たな下層階級の出現』や『新・日本の階級社会』などを通じて、日本にも「一億総中流」の合言葉とは裏腹に高度経済成長の直後から経済的格差が広がり始め、近年にいたってはそれが日本に「下流階級」なる新たな社会的階層を生んでいる実態について警鐘を鳴らしてきた早稲田大学人間科学学術院の橋本健二教授が、月刊誌『世界』11月号にとても興味深い調査結果を発表していた。それは橋本教授自身が東京近郊に住む約5600人を対象に(そのうち有効回答数は約2300人)、2016年に行った調査の結果をまとめたもので、調査対象者に政治的課題や