タグ

ブックマーク / politas.jp (41)

  • ひとは正義と一体化できない(辻田真佐憲)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由

    毎度のことだが、国政選挙の投票日が近づくとSNS上は荒れてくる。ひとびとは血の気が多くなり、平常以上にそれぞれの正義を掲げて、激しくぶつかり合う。誹謗中傷など当たり前、敵対者はまるで虫ケラのように斬り捨てられる。「もううんざりだ」との溜息さえも、ときに「お前は敵側を利するのか?」「無関心を煽るな!」と興奮気味に問い詰められてしまうほどだ。 正義と正義を掲げるものは別 たしかに、われわれの社会には正義と呼びうるものが存在する。それは、平和でも人権でもいいし、なんなら愛国を加えてもいい。 だが、ここで注意しなければならないのは、正義は存在しても、その正義を掲げる個人や集団の振る舞いが、かならずしも正しいとは限らないということだ。ひとは過ちを犯すものだからである。この前提を忘れると、われわれは途端に過激で奇矯な言動に走ってしまう。 人種差別や性差別などに反対することは正しい。しかし、かといって、

    ひとは正義と一体化できない(辻田真佐憲)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由
    Barak
    Barak 2019/07/22
  • 自由な国で育ったと思っていた(佐久間裕美子)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由

    海外に暮らすと、自国の良さがわかるというが、20代前半でアメリカに移り住んでから長いこと、自分はずいぶんと進んだ国で育ったような気持ちを抱いていた。 安全で、貧富の格差は小さく、ミドルクラス人口が生き生きと働いていて、表現の自由が保証されている国で育ったのだ、と。 おそらく刷り込みや幻想もあったのだろう。とはいえ、今の日に比べたら、上に書いたようなことは、まだリアリティがあったように思う。それが、日を離れていつの間にか、どんどん現実から遠ざかっている。 貧富の格差はどんどん拡大し、国民の過半数が「生活が苦しい」と感じている。真面目に「義務」の年金をおさめても、あてにすることはできない。今、生活が苦しいのに、どうやって定年までに2000万円の貯金ができるというのだろう? Photo by Kanesue (CC BY 2.0) 一番気になるのは、表現の自由、報道の自由が脅かされていること

    自由な国で育ったと思っていた(佐久間裕美子)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由
    Barak
    Barak 2019/07/22
  • 「無音」と2つの分断(西田亮介)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由

    津田さんから今回の参院選についてポリタスへの寄稿依頼をいただいたが、すっかりぎりぎりになってしまった。以前自分がポリタスに何を寄稿したかをパラパラと振り返っていたのだが、4年前にこんなことを書いていたことを思い出した。 選挙戦が現職優勢で大きな変化がないことを「無風」というが、今回の統一地方選は、無風どころか、いうならば「無音」である。 4年が経った今年は12年に一度、統一地方選と参院選が重なる、いわゆる「亥年選挙」の年である。朝日新聞社の著名な政治記者だった石川真澄記者が提唱したが、大型選挙に向けて2度組織を動員するため、組織が疲弊し組織の力が強い与党が議席を減らすと考えられていた。 今回の亥年選挙はどうか。統一地方選は、前回2015年の統一地方選同様、与党が勝利の構図で与野党対決になったのは11の知事選では北海道のみ。そして北海道知事選も自公推薦候補が勝利した。 そもそも前回2015年

    「無音」と2つの分断(西田亮介)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由
    Barak
    Barak 2019/07/22
  • 絶望してるけど投票には行く(能町みね子)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由

    おそらくバブル体験組のあたりから、今の20代くらいの年代まで、世代内で政治に興味がある人が多数派だったことはないのではないかと思う。社会に対する怒りやら使命感のようなものを内に秘めつつも、周囲の目を気にしたり、あるいは環境が整っていなかったり、自分の生活で手いっぱいだったり、自分の考えに絶対の自信が持てなかったりして、思いをあらわにすることができない人はたくさんいるだろう。私も、社会や政治に全く関心がないというわけではなかったし、時に不条理なニュースを見て義憤のようなものに駆られることはあったけれど、積極的に現場に関わっていこうと思ったことは一度もなかった。20代の前半は投票にすら行っていない。 怒りだとか、使命感だとか、そういったものの発露を冷笑する空気が世間にはずっと流れている 怒りだとか、使命感だとか、そういったものの発露を冷笑する空気が世間にはずっと流れている。私自身もそれにどっぷ

    絶望してるけど投票には行く(能町みね子)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由
    Barak
    Barak 2019/07/20
  • 賭けられているのは、「政治」そのもの(岡野八代)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由

    争われているのは、「政治」 第二次安倍政権になってからの選挙をふりかえると、そして、今回の参院選を見渡しても、とりわけ争われているのは「政治」そのものだと思う。第二次安倍政権が誕生した2012年12月の衆院選では民主党が大敗した一方で、返り咲いた自民党は得票数を伸ばすどころか、実際は減らしている。有権者の多くが期待していた政権交代に対する失望が大きく、投票率が激減したおかげで、自民圧勝、そして維新の会が躍進した。70%近い投票率で民主党をいったん選んだ人々の多くの、政治そのものへの失望が安倍政権を支え、その下での政権運営のなかで、「政治」が輪郭を失い始めた。後にもう少し詳しく説明するが、わたしは、安倍政権が進めてきた、改憲(憲法破壊)政治によって、「政治」が溶解し始めた、それにどう応えるか。今回の参院選で争われているのは、まさに「政治」そのものだと考えている。 新たな〈政治〉の台頭 根

    賭けられているのは、「政治」そのもの(岡野八代)|ポリタス 参院選2019――私たちの理由
    Barak
    Barak 2019/07/20
  • 沖縄から貧困がなくならない、本当の、本当の理由(樋口耕太郎)|ポリタス 『沖縄県知事選2018』から考える

    アンパンとメロンパン 沖縄知事選挙を控えて、命題を提起しようと思う。 民意と選挙は似て非なる概念である。 民意と選挙は似て非なる概念である。 消費者がおにぎりをべたいと思って買い物に出かけても、店頭にアンパンとメロンパンしかなければ、どちらかを買う以外に空腹を満たす方法はない。どちらかを選んだからといって、それが消費者の望み(民意)だとは言えない。 沖縄では、2010年の知事選挙でアンパンが選ばれた。知事はアンパンが沖縄の民意だとして県内経済をアンパンで埋め尽くした。 Photo by 岩室佳 2014年の知事選挙では、一転してメロンパンが選ばれた。メロンパンを主張した知事はそれからほぼ4年間、メロンパン対策に県政の大半の資源を投下した。 Photo by 岩室佳 沖縄選挙区の特徴であり問題点は、常に「経済発展」か「基地撤去」か、という二者択一に論点が矮小化されてしまうことだ。選挙の

    沖縄から貧困がなくならない、本当の、本当の理由(樋口耕太郎)|ポリタス 『沖縄県知事選2018』から考える
    Barak
    Barak 2018/09/28
  • 「見せかけの公約」に惑わされていないか?(笹山登生)|ポリタス 衆院選2017――それでも選ぶとしたら

    こじつけが多かった、今回の解散の大義名分 私がそれまでの「選ばれる立場」から「選ぶ立場」にスタンスを移してから、かなりの時間が経った。 それでも、突然の解散風に、能的に身を構える習性は、いまでも、なかなか治りきらないものだ。 それにしても、今回の安倍総理の突然の解散宣言には、びっくりした。 当初、私は、この突然の解散権の行使に対し「国民は無投票で応じる権利があるのでは?」などと、ツイッターで諧謔気味に囁いた。 そして、思った。 「まるで、これは、総会屋を避けて、突然に株主総会を開くようなもんではないか?」 と。 ところが、その後のこれまた衝動的な民進党の解党と希望の党の出現、それに派生した立憲民主党の出現によって、私の抱いていた「国民総無投票論」は一旦たち消えた。 そもそも、安倍総理の解散の大義名分には、こじつけが多い。 その最大のこじつけが、「消費税増税分の使途入れ替え変更」だ。例えて

    「見せかけの公約」に惑わされていないか?(笹山登生)|ポリタス 衆院選2017――それでも選ぶとしたら
    Barak
    Barak 2017/10/21
  • 日本社会が「ウソの氾濫」を許すか否かを問う選挙(山崎雅弘)|ポリタス 衆院選2017――それでも選ぶとしたら

    前回の第47回衆議院議員総選挙は、今から3年前の2014年12月14日に投開票が行われました。その投票日直前の12月9日に、私がポリタスに寄稿した「首相が『どの論点を避けているか』にも目を向けてみる」という記事が公開されました。 そこでは、メディアが争点として報じた個別の政策問題ではなく、2012年12月にスタートした第二次安倍政権の全体的な方向性や、第二次安倍政権の発足から当時までの2年間で生じたさまざまな社会的変化、安倍首相の言動(意図的に言及しないという態度も含む)から浮かび上がる一貫した政治理念などを指摘した上で、「国民が選挙という手段によって方向性やスピードを修正しないなら、今後も同じ方向性で政治と社会の変化が進む可能性が高い」と指摘しました。 3年前の衆院選は、事前にメディア各社が予想した通り、与党である自民党と公明党の大勝という結果に終わりました。その一方で、選挙の投票率は5

    日本社会が「ウソの氾濫」を許すか否かを問う選挙(山崎雅弘)|ポリタス 衆院選2017――それでも選ぶとしたら
    Barak
    Barak 2017/10/21
    そもそも首相会見が質疑応答に至るまで台本付きの茶番だしなあ…
  • 【都知事選2016】高橋しょうご候補 政見放送 書き起こし(ポリタス編集部)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

    7月25日にNHK総合で放送された高橋しょうご候補の政見放送の書き起こしです。 東京都知事候補者、無所属、高橋しょうご、32歳。介護・障害者福祉施設、派遣社員などを経験。助けるべき方々を見つめながら10年。社会問題と政策を研究。 では、高橋しょうごさんの政見放送です。 ご覧の皆さん、こんにちは。無所属、高橋しょうごです。 何度も繰り返される政治家の不正は、より私たちの政治参加を困難なものへと変えていきました。集票のために公約を使い、選挙のために社会問題は都合よく取り上げられ、当に問題へ取り組む私たちの立場は、なおざりにされてきました。もし、政党政治家が公約を守る存在であったなら、いまごろ、都内待機児童約7000人の何十倍もの子どもたちが私たちの周りにいたはずなのです。 それでもなお、私たちは政治家に対して、せめて待機児童だけでも解決してくれと訴え続けている現状は、異常ではありませんか。

    【都知事選2016】高橋しょうご候補 政見放送 書き起こし(ポリタス編集部)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか
    Barak
    Barak 2016/07/27
  • 【都知事選2016】後藤輝樹候補 政見放送 書き起こし(ポリタス編集部)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

    7月25日にNHK総合で放送された後藤輝樹候補の政見放送の書き起こしです。 東京都知事候補者、無所属、後藤輝樹、33歳。皇暦2642年12月8日降誕。皇暦2671年、神奈川県議会議員選挙の立候補を皮切りに、6連続落選。輝樹塾塾長。 では、後藤輝樹さんの政見放送です。 公職選挙法第150条の2の規定をふまえて、音声を一部削除しています。 これからおやすみの方も、お目覚めの方も、そして偶然この映像を目にしてしまったあなたも、ようこそごきげんよう。後藤輝樹の△△△△の時間です。いまから皆さんに△△△△を出し合ってもらいます。私の戦闘力は、53万です。 アイ・セイ・△△△△! ユー・セイ・出すぞ! △△△△! ……(オーディエンスにマイクを差し出す振り)△△△△!  ……(オーディエンスにマイクを差し出す振り) %%%主義ってなんだ!(ドン! ドン!) %%%主義ってなんだ!(ドン! ドン!) %

    【都知事選2016】後藤輝樹候補 政見放送 書き起こし(ポリタス編集部)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか
  • 公約に「書かれていないこと」を読む(飯田泰之)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

    近年の国政選挙において、経済問題への関心は高い。 NHKによる世論調査(2016年6月24日〜26日調査)によると、今回の参議院選挙で最も重視したい政策課題として、社会保障(29%)、経済政策(15%)、消費税(15%)がトップ3を占めている。この傾向は若年層に限定しても変わらない。昨年行われた18歳・19歳を対象にした調査(NHK, 2015年11月~12月調査)の、「政治に関するテーマのうち興味があるもの」を選ぶ質問においても雇用・労働環境(52.6%)、社会保障(48.8%)、景気対策(47.6%)との回答が抜きんでている。 これをうけて、公約集や党首討論、立会演説会においても経済問題への言及が中心となっている。その意味で今次の参院選も、2012年衆議院総選挙以来続く、アベノミクス選挙と言えるだろう。与党は株価と為替、さらに雇用の改善を前面に押し出し、一方で野党はその恩恵が広く波及し

    公約に「書かれていないこと」を読む(飯田泰之)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか
    Barak
    Barak 2016/07/09
  • 日本の「選択」はどうして「困難」なのか?(冷泉彰彦)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

    選挙のたびに、日の「議会制民主主義」には「選択が難しい構造」があると思います。それは、外交・軍事政策の対立軸が、経済・財政政策の対立軸よりも前面に出てしまうという問題です。 特に今回の参院選では、民進、共産、社民、生活の4野党が部分的な選挙協力をしていることで、この問題が「見える形」になっています。ですが、これは今に始まったことではありません。 もちろん、外交・軍事という問題は重要です。ですが、前世紀の状況とは違って、個々の有権者にとって経済・財政政策の重要性は非常に高まっているわけです。 Photo by kevincure (CC BY 2.0) 現在の雇用に満足している人は少ないですし、引退世代は年金の先行きに不安を持ち、子育て世代は眼前の保育や教育費の問題だけでなく自分たちの子どもが大人になった時の日の産業や財政を心配する、その切迫感は大きなものがあります。 慢性的な「デフレ構

    日本の「選択」はどうして「困難」なのか?(冷泉彰彦)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか
    Barak
    Barak 2016/07/02
  • 永遠に「敗戦」が続く国で(田村淳)|ポリタス 戦後70年

    戦後70年にあたり、僕がいま、自分の中でどうもうまく腑に落ちていないことを、みなさんに聞いてもらいたいと思います。それは「日はいつまで敗戦国なんでしょうか?」ということです。 僕は1973年生まれなので、敗戦国である日に生まれ育ち、敗戦国というのが何なのかわからないまま大人になりました。どうしたいきさつで日戦争に負けたのか、そうしたことにはっきりと関心を持つようになったのは、35歳になってからです。 僕は山口県の出身で、広島と長崎に親戚がいます。子供のころ、夏休みになるとどちらかの親戚の家に遊びに行きました。そうすると、いとこのおばちゃんとかから当然のように「ここに原爆が落ちた」という話を聞く。あとは『はだしのゲン』の漫画を学校で読んだり、終戦記念日には意味がわからないながらも黙とうを捧げたり、育った環境からか戦争への意識は高いほうでした。 それでも、子供の僕が持っていた戦争のイメ

    永遠に「敗戦」が続く国で(田村淳)|ポリタス 戦後70年
    Barak
    Barak 2015/10/04
  • 「選んではいけないNG候補」の見分け方 5箇条(相川俊英)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択

    地方議会・議員の役割とは何か 今回の統一地方選は史上最低の低投票率を記録しかねない状況だ。なかでも惨憺たる結果となりそうなのが、地方議員選挙である。5割を大きく割り込むのではと見られている。有権者の多くが投票に行く意欲と関心を失ってしまっているのである。 地方選挙の低投票率の背景にあるのが、有権者が抱える「誰を選んだらよいのか判断がつかない」という切実な悩みである。とりわけ深刻なのが、都市部の有権者だ。当選者1人の首長選とは違い、大人数が当選する議員選は候補者も多数にのぼる。その一方で候補者個々の情報は少なく、しかも、訴えることにそう違いはない。皆、口をそろえて「地域住民のために働く」と殊勝なことを言い、短い選挙期間は誰もがきまって自分の名前の連呼に終始する。 これではどの候補に1票を投じたらよいか判断がつかないのも無理からぬことだ。わけがわからぬまま「もう投票に行くのはやめた!」となって

    「選んではいけないNG候補」の見分け方 5箇条(相川俊英)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択
    Barak
    Barak 2015/04/12
  • 統一地方選挙で問われている課題は戦後日本からの撤退戦略である(finalvent)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択

    統一地方選挙で問われている課題は、戦後日からの撤退戦略である。高度成長期や日列島改造論など、日全域から日という国を盛り上げていく戦略を大転換して、地方中核都市を拠点に地方自治体を整理・統合することである。縮約する戦略のあり方である。 理由は単純極まる。これからの日では出生率の低下から労働人口が縮小し、高齢者の増加から医療・介護の重要性が増すからである。病院を中心とした地方中核都市に人を寄せていくしかない。 この課題が明確でありながら、今回の統一地方選挙には障害がある。来の課題を覆い隠す疑似問題である。それは2つある。1つは「既存の右派左派のイデオロギー」である。左派であろうが右派であろうが、彼らのイデオロギーは現下の課題の解決には寄与しない。振り返れば誰でもわかることだが寄与したことすらなかった。この領域は議論するだけ無駄である。不毛な議論域に立ち寄ること自体が問題解決の障害に

    統一地方選挙で問われている課題は戦後日本からの撤退戦略である(finalvent)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択
    Barak
    Barak 2015/04/12
  • 地方議員なのに国政問題に忙しい「活動家議員」問題(古谷経衡)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択

    地方議員(県、区、町村議会議員など)でありながら、国政レベルの政策ばかり提言する議員を想像してほしい。元来、自身が所属する地方議会では到底解決できない、国政に委ねられるべき事象について、殊更に発信・行動し、イデオロギー的団体に所属して精力的な議会外活動を行う議員だ。 私はこのような地方議員を、「活動家議員」と呼んで問題視している。もちろん「活動家議員」とは揶揄表現であって、このような地方議員が具体的な法律に違反しているとか、そういうことを言っているわけではない。 地方自治体が国政に対して関与することは、地方自治法によって認められている。 まず地方自治体の長や地方議会の議長などの連合組織による内閣または国会への意見提出についてはこうある(前項の連合組織で同項の規定による届出をしたものは、地方自治に影響を及ぼす法律又は政令その他の事項に関し、総務大臣を経由して内閣に対し意見を申し出、又は国会に

    地方議員なのに国政問題に忙しい「活動家議員」問題(古谷経衡)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択
    Barak
    Barak 2015/04/12
  • 「無音」の統一地方選、早急に政治と民主主義を理解するための「道具立て」の導入を(西田亮介)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択

    政治選択の契機にすらならない「無音選挙」 2015年4月12日、統一地方選挙前半の選挙の投票日を迎えた。選挙戦が現職優勢で大きな変化がないことを「無風」というが、今回の統一地方選は、無風どころか、いうならば「無音」である。 メディアが報じているのが「統一地方選挙が実施されること」ばかりであるのには、いくつかの理由が考えられる。たとえば知事選は、北海道、神奈川県、福井県、三重県、奈良県、鳥取県、島根県、徳島県、福岡県、大分県の計10の自治体で実施されるが、このなかで自公と民主の対決になっているのは、北海道と大分県の2つに限定されている。それ以外は、自公も、民主も、同じ候補者を支援する「相乗り」だ。 地方選挙はもちろん地方のあり方を決めるものだが、日の地方政治は国政ときっぱり切り離せるものではない。そしてその連続性がある以上、統一地方選での有権者の選択は、国政への賛否のバロメータとなり得る。

    「無音」の統一地方選、早急に政治と民主主義を理解するための「道具立て」の導入を(西田亮介)|ポリタス 「統一地方選2015」私たちの選択
    Barak
    Barak 2015/04/12
  • 【総選挙2014】しがらみが消えた社会で人は投票しなくなる(松沢呉一)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

    <imgsrc="http://politas.jp/assets/images/article/2014/1214/matsuzawa_1.jpg" alt=""> Photo by Don McCullough(CC BY 2.0) 私の書くことを読んでも、今回の投票にはなんの参考にもならないことを最初にお断りしておきます。しかし、このまま投票に行かないでいると、大変な損をする時代が来ることだけはご理解いただけようかと思います。 「周りに自民党支持者なんていない。いったいどこに存在しているのか」と言う人がよくいて、そこから「不正選挙が行われている」などと言い出す人も出てくるのが常ですけど、選挙運動の手伝いをすると、そういう人たちの存在を意識することになります。どこの誰かはわからなくても、輪郭くらいは見えてくる。 自民党に限らず、なんらかの団体を支持母体にしている候補者はその票数を的確に

    【総選挙2014】しがらみが消えた社会で人は投票しなくなる(松沢呉一)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来
    Barak
    Barak 2014/12/14
  • 【総選挙2014】沖縄から基地がなくならない本当の理由:沖縄選挙区で投票する前に考えたいこと(樋口耕太郎)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

    撮影:初沢亜利 はじめに 稿では、2014年の衆議院選挙に関する細かな分析は完全に割愛した。選挙において私たちがどのような行動をとるかは、私たちが社会をどのように解釈するか次第だ。このため、稿は沖縄社会の基的な構造についてのモデルを提示する構成となっている。沖縄選挙区に関心のない読者には適さないようにも見えるが、「沖縄問題はそのまま日問題の縮図であり、日と沖縄は入れ子構造になっている」、という前提で捉える場合は一定の意味を持つだろう。稿は、提示した社会モデルが正しいと主張するためのものではなく、仮にこの社会モデルによって沖縄が直面する問題の多くを説明できるのであれば、読者はどのような意見を持つだろうか、どのような行動をとるだろうか、と問いかけるためのものだ。 サイレント・マジョリティ 2014年の沖縄県知事選挙は翁長雄志氏の圧勝で幕を閉じた。現職仲井真弘多氏との実質的な一騎打ち

    【総選挙2014】沖縄から基地がなくならない本当の理由:沖縄選挙区で投票する前に考えたいこと(樋口耕太郎)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来
    Barak
    Barak 2014/12/14
  • 【総選挙2014】「良識ある不良市民」は議会政治の枠外で「横議・横行・横結」せよ!(外山恒一)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

    <imgsrc="http://politas.jp/assets/images/article/2014/1214/toyama_01.jpg" alt=""> Photo by Tony Hisgett(CC BY 2.0) 目下最大の問題は「ラディカリズムの不在」である 「3.11」以来、あるいは「9.11」以来、さまざまの社会運動が盛り上がっている、かに見える。熱に浮かされたように能天気なお喋りを始めるリベラル文化人も後を絶たないが、私の目には現在は「停滞期」であるとしか映らず、ただ自他の士気を維持するためにさまざまの「賑やかし」をたまに試みつつ、状況を冷ややかに見つめている。 運動がどれほど量的に規模拡大しようとも少しも気分が晴れないのは、そこにラディカリズムが一貫して不在だからである。 議会政治なんぞには1ミリも期待せず、議会外での実力闘争にのみ可能性を見出すラディカリストの群

    【総選挙2014】「良識ある不良市民」は議会政治の枠外で「横議・横行・横結」せよ!(外山恒一)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来
    Barak
    Barak 2014/12/14