英国メーカーのダイソンのサイクロン式掃除機「DC12」でやけど事故が多発している問題で、同社が販売台数の約1割にあたる9万4千台について、原因の電源コードを無償交換していることがわかった。コードの異常の訴えがあった1万6千台に加え、別のパーツの修理依頼があったものも含んでいる。 同社によると、この掃除機は2004年6月に販売が始まり、これまでに約95万台売れている。コードの差し込みプラグ付近が断線して火花や煙が出たり、プラグが過熱したりする事故が07年6月以降に26件起き、24人が指などに軽いやけどをしたという。 同社はこれまでにコードの異常の訴えがあった1万6700台についてコードの無償交換に応じたほか、別のパーツの修理依頼があった7万7800台についてもコードの無償交換を同時に実施した。ただ、全使用者を対象としたリコールは実施していない。「コードを無理に引っ張ったりねじ曲げたりした
米国で流行中の「動物輪ゴム」 【ニューヨーク=山中季広】8年前に日本で考案された動物形の輪ゴムがいま、米国の小中学生の間で大流行している。あまりの過熱に、校内持ち込みを禁止する学校が増えてきた。 動物や文房具、楽器や文字をかたどったシリコン製の輪ゴムで、もとは東京・浅草橋のデザイン工房アッシュコンセプトが考案した商品。名児耶秀美(なごや・ひでよし)社長(51)によると、2002年に米ギフト展に出品し、いきなりニューヨーク近代美術館(MoMA)の販売商品に採用された。各地の美術館や書店でも販売された。 ギフト商品としての人気は05年ごろいったん下火になったが、昨年からは一転、子どものおもちゃとして売れ出した。中小の米企業が参入し、小遣いで買える12本3ドル(約270円)ほどの中国製品を量販しているが、需要に追いつかない。製造元のひとつ、ニューヨーク州のトップトレンズ社の副社長(32)は
北海道はPTAをピーテーエーと発音する人が多いのに、西日本ではピーティーエーが圧倒的――。外来語の発音にもこうした「方言」と呼べる地域差があることが、尾崎喜光・ノートルダム清心女子大教授(社会言語学)の調査でわかった。 尾崎さんは、今春まで在籍した国立国語研究所で昨年2〜3月、全国の成人803人を対象に「国民の言語使用と言語意識に関する全国調査」を担当した。その中で、回答者の音声を記録する全国多人数録音調査を実施。データを聴き取り、発音の実態を調べた。 PTAの発音は、全体ではピーティーエー(78.8%)がピーテーエー(18.8%)を上回る。70代以上はピーテーエーが46.4%を占めるが、50代は18.3%に減り、20代は5.6%しかいない。 興味深いのは地域差があることだ。ピーテーエー派は北海道で66.7%、東北で44.3%と多いのに、首都圏では23.8%に減り、さらに西日本では近
現代彫刻のようなスピーカー。手前の2本が「アルファー」スピーカーを組み立てる伊勢谷努さん(右)。全工程が手作業だ=愛知県瀬戸市東松山町、黄写す マントをまとった一つ目小僧、それとも抽象的な現代彫刻――。実はこれスピーカー、しかも、やきもの。愛知県瀬戸市の小さな陶磁器会社が昨年秋、製品化にこぎ着けた。構造が複雑で一つひとつ手作り。職人の息吹を感じさせるその音は、どこまでも自然で優しい。 製造元の「聖新陶芸」は1960年の創業で、従業員は24人。これまでも、陶器でハーブを育てる「栽培セット」など、アイデアあふれる商品を作ってきた。 2008年1月に本社を同市内で移転した。社長の伊勢谷努さん(59)は、旧本社にできた空きスペースに、大量のオーディオ機器を持ち込んだ。40年来のオーディオ好き。自宅の倉庫で古いスピーカーなどを大量に保管していた。 仕事の合間に好きなジャズを鳴らしながら、思い
蜜を吸うためにサクラの花を食いちぎったスズメ=兵庫県宝塚市、小林写す花ごと地面に落ちたサクラ。花の付け根に食いちぎられた跡が残る=兵庫県宝塚市、小林写す ヒラヒラと花びらが舞うサクラの散り方に「異変」が起きている。花の蜜を吸うことを覚えたスズメが、がくごと花を食いちぎっているからだ。ここ数年で急増し、花がボトボトと落ちるようになった。空き地が減り、この季節のえさになる雑草の種などが減ったことが一因とみる専門家もいる。 桜並木で有名な兵庫県宝塚市の「花のみち」。満開のサクラの根元を見ると、丸ごとポトリと落ちた花が、あちらこちらに散らばっている。花の付け根には食いちぎられたような跡がある。見上げると、「チュンチュン」とスズメがさえずりながら、枝から枝へと渡っていく。 「かつては注意してやっと見つかる程度だった現象だが、この数年は、どこでも見られるようになった」と、日本野鳥の会大阪支部長の
思い出や感謝の言葉を記してシャッターに張られたメモ=17日、東京都豊島区南池袋1丁目店舗閉鎖で下りたままのシャッター。閉店を惜しむ客らが残した張り紙を見る人たち=17日、東京都豊島区南池袋1丁目シャッター前に置かれていた「ありがとうメッセ」用の紙とペン、ガムテープ=17日、東京都豊島区南池袋1丁目 東京都豊島区の池袋駅東口でおよそ60年にわたって営業してきた布地や手芸用品の店「キンカ堂」が自己破産を申請して閉店して約1カ月。下ろされたシャッターには直後から閉店を惜しむメモが張られ始め、今も増え続けている。思い出と感謝の言葉をつづったメモは現在、300枚近く。大人の背の高さを超えてびっしりと並んでいる。 「春休みに幼稚園の袋や室内小物をつくろうと思ってきたら閉店でびっくりです。生地が豊富で、しかも安かったのでザンネンです」 キンカ堂は1951年に設立され、池袋の本店のほか、1都6県に1
「BUYCDs」と書かれた幕のかかったステージで、レゲエシンガーのリッキーGさん(中央)らが歌った=東京・恵比寿秦拓也さん 音楽CDが売れない。インターネットで配信される曲をダウンロードする方式に押され、生産はこの10年でほぼ半減した。そんな中、若いミュージシャンらが「CDを買おう」と呼びかけ始めた。「ジャケットのデザインも、曲の並び順も作品の一部」と訴える。名づけて「BUYCDs(CD買おうぜ)」。 運動を始めたのは、東京都世田谷区在住の秦拓也さん(34)。服飾メーカーで働きながら、プロのキーボード奏者としても活動している。 青春は、レコードやCDとともにあった。輸入レコード店の並ぶ東京・渋谷に通ってはジャズやソウルの名盤を買いあさった。20歳から独学でピアノを学び、仲間とバンドを始めた。大学卒業後は就職せずにプロを目指した。 ここ数年、CDを取り巻く状況は劇的に変わった。音
雪が降る中、コートを着ないで歩く高校生=2月5日夕、秋田市中通7丁目 3月に入っても寒い日が続き、10日はまとまった雪が降った秋田。しかし、街で見かける男子高校生は制服の上にコートを着ていない。「なぜ着ないの」。率直な疑問を彼らにぶつけてみた。 2月上旬の秋田駅。この日は朝から雪が断続的に降り続き、午後4時の気温は零下4度。目の前を帰宅途中の高校生が次々と通る。 女子生徒はほとんどが紺や黒のダッフルコートを着ているのに、男子生徒でコートを着ているのは20人に1人ぐらい。西仙北高校3年の門脇健君は、制服のブレザーの下に、肌着、カッターシャツ、セーター、寒いときはジャージーも着るという。コートを着ない理由を聞いてみると、「制服の上に着たらダサイっしょ」。 制服メーカーのトンボ(岡山市)の佐野勝彦ユニフォーム研究室長は「近年、全国的にコートを着ない男子高校生が増えています。理由はカッコ悪
ままごとで遊ぶ男の子=東京都渋谷区の高島屋新宿店木製の包丁で、木でできた果物や野菜を切ることが人気のままごと=東京都渋谷区の高島屋新宿店 女の子の遊びの定番と言えば、「おままごと」。このおままごとや、「クッキングトイ」と呼ばれる食べ物をつくるおもちゃが、最近、男の子にも人気だ。台所に立つ料理好きの若い父親が増え、パティシエなど注目される男性料理人が多いこともあり、百貨店などでも売れ筋の商品となっている。 高島屋新宿店(東京都渋谷区)の玩具売り場のセールスマネジャーだった浜川慎也さん(42)は1年ほど前から、ままごとをしたがったり、売り場に置いてある道具で遊んだりする男の子が多いことに気づいた。面ファスナーでくっつけたリンゴなどを、木製の包丁で二つに切っていた。 道具は、ニンジンやスイカなど木製の野菜や果物、包丁計約10点セットで3千〜4千円だ。3〜5歳を中心に、男の子がねだって親や祖
アメーバやlivedoor Blogなどのブログサービスが日本のソーシャルメディアでもっとも多くの訪問者を集めているとの調査結果をネットレイティングスが発表した。 ネットレイティングスは1月19日、アジアにおけるオンラインメディア利用動向の最新トレンドや2010年のアジアのオンライン市場について分析する記者懇親会を開催した。 そのなかで同社代表取締役会長兼CEOのCharels Buckwalter氏は、日本のソーシャルメディアにおける訪問者数ランキング(2009年11月家庭と職場のPCからのアクセス)を発表した。1位はサイバーエージェントのブログサービス「アメーバ」(月間訪問者数2118万人)、2位はライブドアのブログサービス「livedoor Blog」(同1862万人)だった。 ネットレイティングスが定義するソーシャルメディアとはブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、
消防車から発射する泡=兵庫県三田市、モリタ提供モリタが開発した泡を出す消防車「ミラクルキャフスカー」=兵庫県三田市、同社提供 燃えさかる炎。だが消火栓は使えない――。阪神大震災の経験を元に開発された、「泡で消す」タイプの消防車が広がっている。使う水が従来の約17分の1と少なくてすみ、階下の浸水被害が少ないなど、泡ならではの利点にも注目が集まる。 07年冬、北九州市であったビル火災。6階の窓から炎が噴き出し、消防車など10台が出動した。ここで活躍したのが泡タイプの消防車。ビル1室が焼けただけで火は消えた。現場に向かった消防士は「少量の水で消火でき、階下に水漏れもほとんどなかった」と振り返る。 開発したのは、消防車の国内シェア約5割の最大手モリタ(兵庫県三田市)。1995年の阪神大震災で、水道管が破れて消火栓に水が送られず、消火活動が難しかったことを知り、新村鋭男(しんむら・としお)会長
【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は12日、正体不明の物体が米東部時間13日午前7時46分(日本時間同日午後9時46分)、地球に約12万キロ(月までの距離の約3分の1)まで最接近すると発表した。 発表によると、この物体は10日、マサチューセッツ工科大の観測で見つかったばかり。物体の公転周期が地球とほぼ同じの1年だったため、当初はロケットの残骸(ざんがい)と考えられたが、軌道の分析から、10〜15メートルの小惑星と考えたほうがよいという。 NASAによると、これぐらいの大きさの小惑星が月の距離より近いところを通過するのは1週間に1度ぐらい起きるという。
拡大が予想される電子書籍市場で国内での主導権を確保しようと、講談社、小学館、新潮社など国内の出版社21社が、一般社団法人「日本電子書籍出版社協会」(仮称)を2月に発足させる。米国の電子書籍最大手アマゾンから、話題の読書端末「キンドル」日本語版が発売されることを想定した動きだ。 携帯電話やパソコン上で読める電子書籍市場で、参加予定の21社が国内で占めるシェアはコミックを除けば9割。大同団結して、デジタル化に向けた規格づくりや著作者・販売サイトとの契約方法のモデル作りなどを進める。 日本の出版業界では「今年は電子書籍元年」とも言われる。国内の市場は2008年度は約464億円だが、5年後には3千億円規模になる可能性があるとの予測もある。成長をさらに加速させそうなのが読書専用端末の普及だ。アマゾン(キンドル)のほか、ソニーやシャープなども、新製品の開発に乗り出している。 国内の出版社がとりわ
自民党の谷垣禎一総裁は7日の記者会見で、鳩山由紀夫首相がウェブサービスの「ツイッター」を始めたことを「つぶやきは好きな方にしていただければ足ること」と皮肉り、自らは「つぶやかない」と宣言した。 谷垣氏は、「自分の性格としてつぶやきを言うのはあまり好きではない。ものを言う時は論旨明快に言いたい」と述べた。「ブログはやらないのか」と問われると、「時間的ゆとりがなく、具体的に考えていない」と答えた。 自民党では、党総裁選で谷垣氏に挑んだ河野太郎衆院議員や山本一太参院議員のブログが知られているが、谷垣氏はこれも「(河野氏のようなことを)ツイッターに載せようとは思っていない」とばっさり。ちなみに、河野氏もブログで「僕はツイッターをやるつもりはない」と語っている。(冨名腰隆)
カルロさんと彼の新しい愛車、スズキSX4 1.6リッターの2駆ディーゼル仕様価格は17,990ユーロ(約233万円)だが、カルロさんの場合1500ユーロの買い替え奨励金が使えた「長身が収まる室内」が、最大の条件だったこちらは10年にわたって彼のお供をしたシトロエン・クサラ・ブレークカルロさんのアバルムから。「進水式」の模様 ■シトロエンよ、さらば 知人で年金生活者のカルロさん(70歳)が新車を買った。スズキのクロスオーバー車「SX4」である。4駆ではなく2駆のバージョンで、日本未発売の1.6リッターのディーゼル仕様だ。 カルロさんが先日まで乗っていたのは、シトロエン・クサラ・ブレークである。10年前、彼が定年退職直後に買ったものだった。「38万キロ乗ったよ」。彼の住居は山中のため、街への食料品買い出しひとつとってもクルマは必需品である。そのため、そこまで走行距離を刻み続けてしまったのだ
4本脚で歩く大型の恐竜は曲がるときに後ろ脚が前脚より内側を通る「内輪差」ができることを、林原自然科学博物館(岡山市)の石垣忍・副館長らが突き止めた。前輪でかじ取りをする現代のトラックや乗用車のように、主に前脚でかじ取りをしていたためらしい。SF映画「ジュラシック・パーク」のように恐竜がのし歩く世界でも、前脚をやり過ごしても後ろ脚で踏みつぶされる「巻き込み事故」があったかもしれない。 石垣さんらは1980年代に北アフリカのモロッコで見つけた約1億5千万年前の恐竜の足跡の化石を詳しく調べた。足跡の主は体長約30メートルの竜脚類「アパトサウルス」の仲間。草食で、首と尾が竜のように長いのが特徴だ。 大きく左へ方向を変えたときの足跡を分析したら、前脚の跡の内側に後ろ脚の跡があった。直進時より内側に46センチほどずれていた。米国やスイスで見つかった大型竜脚類の足跡も同様だった。 同じ大型動物でも
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く