私が捜査の現場で対峙した被疑者や弁護士の中には優秀な完全主義者もいた。しかし、完全主義者は、自分の世界を語っている時には隙がないように見えるものの、揺さぶりをかけられて、自分の知らない問題にぶつかると、細部に気を取られて本質を見逃し、失敗が分かると、すべてを投げ出してしまう。 完全主義者は、勝負に弱い。 脱時空勉強術は、反完全主義 脱時空勉強術の思想は、グータラ主義であり、反完全主義である。 経験の裏打ちのない抽象的な理想など設定しない。目の前に見える目標を設定し、10分単位の短い時間の中で、とりあえずOUTPUTを中心とした勉強をして鍛える。OUTPUTによって間違いが分かれば、その間違いだけを勉強し、自分の欠点を把握する。100点を目指さず、今の自分よりも1点でも多く取れるようになれば、良しとする。 時間内にやった仕事に対して、他人から「やっつけ仕事だ」「ミスがあるぞ」と非難されるかも
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