学校給食のパンについて、食べ残し分の持ち帰りを認めず捨てている福岡市教委が、1学期にパンを小さくしたところ、廃棄量は昨年に比べて1日当たり約1・2トン減り、半分以下になった。 食べ物の無駄をなくすための珍しい試みといい、1学期全体では44・8トンの減少。学校給食の食べ残しの扱いは各地で課題になっており、ほかの自治体からは「導入を検討したい」という声も出ている。 市教委によると、市立146小学校と69中学校の給食では、文部科学省の基準に沿い、パンの小麦粉を小学1・2年50グラム、3・4年60グラム、5・6年70グラム、中学生80グラムと設定。しかし、1学期は気温が高くて食欲が減退しがちで、入学間もない小学1年や、パンが大きくなる小学3、5年、中学1年を中心に食べきれない子どもが続出。廃棄されるパンは3学期の約2倍に上っていた。 市教委は市内の児童生徒に必要なカロリー摂取量を試算。細身で通学距