考えてみれば、そもそも奇妙な現象だった。ウェブ2.0、ウェブ2.0と言葉ばかりが先行し、その実、具体的なことはよくわからない。それでもウェブ2.0の波に乗り遅れてはならないと、各企業は新しいウェブの取り組みを始める。だからといって、それが決して成功する訳ではない。一体、ウェブ2.0とは何なのか。 本書は一見、悪ふざけに見えるタイトルであり、本文中にもおもしろおかしい表現が登場する。しかし極めて真面目に書かれ、的を射た内容の読み物になっている。ウェブ2.0とは、実は単なるキャッチコピーに過ぎず、中身のないキャッチコピーに踊らされた企業も少なくなかったと実状を暴露。失敗した「おバカさん」の例や、ときには成功例も挙げながらウェブ2.0の本質を解き明かす。ウェブ2.0は、新しいウェブサービスを指す範囲の広いキーワード。SNS、ブログ、SEO対策、ロングテール、リッチコンテンツなどが代表例。著者はそ
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