やっぱり身内ばかり−。4日発表された「検察の在り方検討会議」の委員に、仙谷由人官房長官による民事裁判の代理人を務める人物が加わったことが、波紋を呼んでいる。 仙谷氏は10月、週刊誌の記事で名誉を傷付けられたとして、発行元の出版社に損害賠償などを求める訴訟を起こしているが、代理人を務めるのが今回、委員に就任した石田省三郎氏。 2人はかつて同じ弁護士事務所に所属。柳田稔法相は「仙谷氏と過去に仕事をしたということは後で聞いた」とした上で「(仙谷氏との関係は)選考基準に入っていない」と強調する。 一方、座長に就任する千葉景子前法相は、大阪地検特捜部による証拠改竄事件の舞台となった郵便不正事件公判時の法相。日本弁護士連合会は10月22日、「第三者性が確保されるか重大な懸念がある」との会長声明を発表している。柳田氏は「『第三者性』という意味が分からない。今は大臣ではなく弁護士だ」などと反論している。