10月29日、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和第3弾(QE3)を終了することを、FOMCで決定した。ただ、これは厳密な言い方ではなく、「資産買い入れを停止した」ということである。FEDのバランスシートを直接使って、米国債と資産担保証券を大量に保有するというバランスシートポリシーは継続し、満期分と利子支払い分の再投資は継続する。 したがって、FEDが資産を保有するという金融政策は継続するのであり、本来であれば、緩和は継続というのが本質的なとらえ方である。ただ、経済と金融市場の拡大に応じてマネーの供給は拡大するのが中立的な金融政策であると考えるのであれば、資産保有規模が一定となるのは、拡大とは言えず、量的な「緩和」は終了し、量的金融政策は継続される、という捉え方もできる。 改めて、量的緩和とは何か そこで、この際もう一度、量的緩和の定義を考えてみよう。本来は、量的緩和とは、日本銀行が2