フランス南西部ボルドー(Bordeaux)近郊のバルサック(Barsac)にあるシャトー・ドワジ・デーヌ(Chateau Doisy Daene)のブドウ畑での貴腐ブドウの収穫の様子(2014年10月22日撮影)。(c)AFP/MEHDI FEDOUACH 【1月2日 AFP】世界に名高いフランスの貴腐ワイン、ソーテルヌ(Sauternes)の産地を、高速鉄道TGVの新線敷設計画が揺るがしている。危機感を抱いた生産者たちは、団結して立ち上がった。 ソーテルヌはフランスでは、フォアグラとともにクリスマスや祝い事の食卓には欠かせない存在だ。古くから英王室にも好まれてきた甘い味わいは、水温およそ13度と冷たいシロン(Ciron)川がもたらす朝霧によって生み出される。 南仏ボルドー(Bordeaux)近郊に広がるソーテルヌの温暖な平地を朝霧が覆うと、収穫前の白ワイン品種のブドウの実にボトリチス・シ