米ミュージシャンのプリンスさんの死去をめぐり、ミネソタ州の検視官は2日、強力な鎮痛剤のフェンタニルの過剰投与が原因の中毒死だったという報告書を公表した。プリンスさんが自ら投与したという。 フェンタニルはモルヒネの50~100倍の強さとされており、「オピオイド」と呼ばれる鎮痛剤の中でも、特に作用が強い。少量でも死亡する危険性があり、米国で中毒死が多発する一因となっている。 プリンスさんは4月21日にミネソタの自宅で、意識不明の状態で見つかり、その場で死亡宣告された。死亡の直前には、中毒の専門医と連絡を取っていたことが明らかになっている。(ダラス=中井大助)