森友学園が運営する「塚本幼稚園」が、補助金を不正に受給した疑いが強まったとして、大阪府が21日にも幼稚園に立ち入り調査に入る方針を固めたことが分かった。受給要件を満たす文書が確認できなければ、返還請求も検討する。 大阪府や大阪市によると、籠池泰典理事長(辞意表明)の妻は幼稚園の副園長を務める一方、籠池氏が別に代表を務める社会福祉法人の保育園の園長を兼務している。 幼稚園に常勤の園長や職員がいる場合、人数に応じて補助金を加算する制度があるが、学園は2015年度、妻が常勤だったなどとして総額約4000万円を受給。保育園では、常勤で運営管理業務に専従する園長を置けば加算される補助金を15、16年度で計約1000万円受け取った。