見ようによっては自転車ともバイクとも言えそうな乗り物。最近、「モペッド」と呼ばれる、ペダルがついた電動オートバイが人気だ。公道を走るには免許やナンバープレート(自賠責保険の加入)、ヘルメット着用などが必要だが、そうしたルールを無視した「違法モペッド」が社会問題化しつつある。街を疾走するモペッドの“危うさ”について提起し続ける自転車評論家に取材するとともに、モペッドを販売する業者にも直撃した。フリーライターの池田道大氏がリポートする。 【画像10点】深夜の歩道を無灯火・ノーヘルで疾走するなど、街中に溢れる違法状態のモペッド。国民生活センターによる実車テストの結果も * * * 最近、街を歩いていると、黒光りするゴツい乗り物が歩道を我が物顔で突っ走る姿をよく見かける。運転者はペダルを漕いでいないのに、なぜあの得体のしれない乗り物は、路上を猛スピードでかっ飛ばせるのか――。そんな疑問を抱いている