新型コロナウイルスの影響で航空機の発着が大幅に減っている成田空港で、地上業務を担う日本航空グループの社員が、在宅勤務日に、周辺市町の農業関連企業に出向いて農作業や食品加工の仕事に取り組んでいる。苦境にある航空会社が、農業分野への人材派遣を新たな収益源にしている。 (小沢伸介) 横芝光町でブランドネギ「白砂ねぎ」を生産している「GREEN GIFT(グリーンギフト)」の農場では二十二日、「JALグランドサービス(JGS)」の社員三人が雨の中を畑に入り、腰をかがめながら手で一本ずつネギを掘り出す作業に汗を流した。 貨物や手荷物の積み込み作業などを担当する高橋陸さん(27)は、新型コロナの感染拡大に伴い、現場に出る機会が少なくなり、仕事の三分の二が在宅勤務になった。五月から志願してネギの収穫作業を続けている。