MLBは2023年にいくつかの大きなルール変更に踏み切った。しかし、ピッチクロックほどこのスポーツに劇的な変化をもたらすものはほかにない。 ピッチクロックはMLBが試合時間短縮を目的として導入したルールだ。昨シーズンのMLBは平均試合時間が3時間6分だった。11年連続で3時間を越えている。『Baseball Reference』によると、2011年以前は、3時間を越えたシーズンは2000年の1回しかなかったにもかかわらずである。 ピッチクロックはすでにマイナーリーグでは試験的に導入されている。そして、その試合時間短縮効果は実証済みでもある。『ESPN』によると、マイナーリーグの平均試合時間は2021年には3時間3分だったが、2022年には2時間38分になったのだ。 MLBは2023年に同様の試合時間短縮を期待している。ピッチクロックとは何なのか、どのように試合が変わるのかを以下に解説する。