《『Voice』2014年1月号より》 事務方を雇うのは重要なこと すでに皆さんご存じのとおり、本稿執筆時点でフィリピン中部で台風が猛威を振るい、内外の支援を大量に必要としている状況だ。本誌の読者たる公徳心に満ちた社会人諸賢はもちろん、こぞって少なからぬ金額をすでに、きちんとした団体に寄付するなど各種の支援活動をされていることと思う。 さて、ユニセフは文句なしに、そうしたきちんとした――つまり被災地の人びとに役立つ活動ができる――団体の1つだ。そしてユニセフの日本における募金活動は、日本ユニセフ協会というところに委託されている。この団体は、募金の2割ほどを活動費――募金を集めるための広報や事務経費――に使い、8割ほどをユニセフに戻す。 さて、ぼくですら世界各地で起こる各種災害や紛争をすべて把握しているわけじゃない。だからこうした団体が、支援を必要としている地域の状況をDMや各種媒体で広めて