前回の汐見坂下を左右に延びている道が藪下通りである。坂下を左折し北へ進むが、一枚目の写真はふり返って反対側(南)を撮ったものである。日本医大付属病院の建物が見え、その向こうは根津裏門坂である。二枚目は進行方向を撮ったもので、細くまっすぐに延びている。途中、少々曲がって団子坂の坂上まで続く。この通りは、細く、人通りも少なく、いかにも裏道といった感じで好ましい。 四枚目の尾張屋板江戸切絵図(小石川谷中本郷絵図(文久元年(1861))の部分図を見ると、根津権現裏の大田備中守の屋敷と千駄木町との間を北へダンゴサカへと延びる道があるが、この道がこの通りに相当すると思われる。近江屋板も同様であるが、その屋敷は、太田摂津守となっている。 この通りの坂上近くの歩道わきに標識が立っているが、次の説明がある。 「藪下通り 本郷台地の上を通る中山道(国道17線)と下の根津谷の道(不忍通り)の中間、つまり本郷台地
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