未だに世間を騒がせている、大手デベロッパー分譲マンションでのくい打ち工事データの流用問題。この問題が明るみに出たことで「他人事ではない」「今住んでいるマンションは大丈夫なのだろうか」と不安に思う消費者も少なくないだろう。この機会に、自分のマンションの構造を再確認する人もいるかもしれない。 しかし、マンションの「深刻な問題」はそれだけではない。むしろ、もっと多くの消費者に関係し、対策が遅れれば破綻マンションを抱え込みかねない大きな課題がある。それは、「修繕積立金不足マンション」が増加しているという事実だ。 実はいま、マンションを建ててから10年、20年後に必要となる大規模修繕に対し、積立金が足りない物件が増えている。新築物件を買う時に「月々の修繕費が安いな」と感じたり、中古でお得だと思ったりしても、購入後に100万円単位の追加費用が発生する場合もある。 だからといって、維持・管理や修繕が適切
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