太陽電池の進化によって光のエネルギーを電力に変換する効率が上がれば、面積あたりの発電量を増やすことができる。現在のところ15%前後の変換効率を20%まで高める開発競争が繰り広げられている。京セラは高効率の太陽電池2種類を開発して4月から順次投入していく計画だ。 太陽電池は素材によって「シリコン系」「化合物系」「有機系」の3種類に分かれる。このうち国内ではシリコン系が最も多く、製造方法によって「単結晶」「多結晶」「薄膜」の3タイプがある。 変換効率が最も高いのは単結晶で、現時点では20%程度が最高水準だ。これに対して多結晶は製造コストが安くて、変換効率は15%前後になる。薄膜タイプの太陽電池は最も安く作れる代わりに、変換効率が10%程度にとどまる。住宅用・非住宅用ともに、単結晶と多結晶の2タイプが現在の主流になっている。 京セラは単結晶と多結晶の両方で、変換効率を高めた新製品を相次いで投入す