「カーボンニュートラル=3.5兆米ドル追加」の衝撃 先日、米マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)が衝撃的な、しかし恐らく現実的な数字を発表した。カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)実現に要する費用だ。先進国が2050年のカーボンニュートラル実現に向けて取り組む中で、設備投資に年間3.5兆米ドル(約507兆円)が追加で必要になるという。3.5兆米ドルは、2020年における世界中の企業利益の半分に値する。 * 米マッキンゼーのWebサイト カーボンニュートラル、あるいは脱炭素が本当に温暖化抑止に役立つのか、現在でも“神学論争”が続いている。個人レベルでは疑義を表明する人も少なくない。ただ、大きな流れとしては各企業ともカーボンニュートラルを掲げている。もしかすると表面的な取り組みに過ぎないと言われるかもしれないが……。 しかし、そのための費用が今後
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