唐鎌大輔 [みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト] Sep. 04, 2020, 06:30 AM ビジネス 32,381 2014年11月21日、衆議院解散後に自民党内で演説した安倍首相。「アベノミクス解散」の是非が取り沙汰された。 REUTERS/Yuya Shino 8月28日、安倍首相が7年8カ月という史上最長となる在任期間の末、辞意を表明した。 新型コロナウイルスの第2波に小康状態がみられること、冬の流行に備えて万難を排した政治体制を整える必要があること、また2021年9月に総裁任期の満了が控えていることなどから、幾ばくかの政治空白が許されるとすれば、いましかなかったという声が多く聞こえてくる。 第一報を受けた金融市場では、円相場が急伸する動きが見られたものの、新しいトレンドの始まりと言えるまでの動きには発展していない。 「アベノミクスの始まりとともに円安局面に入ったのだから