2014年07月09日12:55 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 難問に取り組む習近平 (3)習近平政治の基本姿勢 < 訒小平が果たせなかった「共富」 > 訒小平は、「頑張って富を創造したら、その利益を個人が所有できる(先富論)」と、「先に富んだ者が、まだ富んでいない者を牽引して、富んでいない者を富ませていき、共に富裕になる“共同富裕”の社会を目指す(共富論)」の2論を展開した。 しかし、訒小平を引き継ぎ1990年代を牛耳った江沢民は、保守派長老グループ(筆頭=薄一波、重慶事件の薄煕来の父)に懐柔されて、改革開放を放棄し利権独占の腐敗を蔓延させた。 その結果として出現したのは、「先富論」によって先に富もうと試みた者が、党の特権階級と組み利益を独占する腐敗状態だ。先富者たちは誰一人として「共富」のために自ら懐に入れた富を手放そうとはしなかった。先富は成ったが、共富は全く起こらなかっ