40フィートコンテナに1MWのリチウムイオン蓄電池システムを収め、再生可能エネルギーや電力市場の瞬間的な取引に役立てる。日立製作所が狙う大容量蓄電池の用途だ。すでに4~5台の製造に入っており、2014年初頭には実証試験と並行して製品の出荷を開始する。 日立製作所は大出力の大型蓄電池「1MWリチウムイオン蓄電システムパッケージ(CrystEna)」を開発した。システム全体をコンテナに搭載したことで出力と比較して小型化したことが特徴だ。風力発電や太陽光発電といった分散型の再生可能エネルギーと組み合わせた用途を狙う。電力需給バランスの維持と系統安定化が目的だ(図1)。 「2012年度に同システムの開発を始め、2013年12月時点では実証試験用の試作品を4~5システム製造中だ。実証試験と並行して2014年初頭にも製品の出荷を開始する」(日立製作所)。 製造中の電池システムは、日立製作所の電力系統制