2009年11月、FIT制度の前身となる余剰電力買取制度が始まりました。同制度で10年と定められた住宅用太陽光発電の固定価格買取の期間は、2019年11月以降、順次満了(卒FIT)を迎えていきます。 ここでは2023年度までの卒FITの件数や、FIT制度を取り巻く社会の動向などをおさえていきましょう。 経済産業省の発表するデータによると、2019年に卒FITを迎えた住宅用太陽光発電の件数は約53万件でした。累積では2021年に100万件を超え、2023年度にはおよそ165万件、電力単位にして670万kWの住宅用太陽光が順次買い取り終了に置き換わると見られています。 ただし、卒FITを迎えたからといって、FIT制度そのものが終了するわけではありません。 卒FITを迎えた2019年当時は今後も継続して売電できるかどうか不透明な状況で、「2019年問題」と言われることもありました。しかし、結果的