歯医者だけは苦手という人は多い。歯が削られる時のドリル音が怖いというのだ。しかし、いまは「削るから殺菌へ」と歯科治療も大きく変わった。石原良純(タレント)が東京医科歯科大学の田上順次教授を訪ねた。 石原「人間の歯はどのくらいもつものですか」 田上教授「昔の遺跡などから発見された遺体には歯がちゃんと残っています。歯は永久に残ります」 あのドリルの怖い音も麻酔注射もなし 永久に残るはずの歯がなくなるのは、虫歯や歯周病にかかるからだ。虫歯菌は糖分を栄養にして酸を出して歯を溶かし、歯周病菌は毒素を出して歯茎に炎症を起こして歯を支えている骨を溶かす。これまでは、歯に穴があいてしまうまで虫歯の発見は難しかったが、最近は「虫歯診断システムOCTを使えば、虫歯の初期の段階から発見できるようになりました」と田上教授は説明する。どんなものなのか。 「レーザー光の反射を利用して、歯の断面を画像化します。虫歯にな