台湾で日本統治時代に建てられた百貨店が修復され、14日、69年ぶりに営業を再開し、レトロな雰囲気が残る建物は地元の観光のシンボルにもなると期待されています。 この百貨店は1932年に日本人実業家が台湾南部の台南市に建てた「ハヤシ百貨店」です。 終戦後、建物は警察の施設などとして使われたあと、30年近く前からは使われずに放置されていましたが、街の活性化に生かそうと台南市などが日本円でおよそ2億7000万円をかけて修復し、地元企業が昔と同じ「ハヤシ百貨店」という名前で、14日、オープンさせました。 建物の中は、日本統治時代の文化が感じられる壁や床などのほか、当時はまだ珍しかったエレベーターなどもほぼそのまま復元されていて、69年ぶりの営業再開を祝う式典やパレードには大勢の人たちが詰めかけました。 訪れた人たちは「時代が逆戻りしたみたいで特別な感じがします」などと話していました。 百貨店がある場