再整備前の梅小路公園で動態保存されていたチンチン電車「N27」が、今回蓄電池で走行するようになった経緯は、関連記事で紹介した通りだ。関連記事を執筆した時点では、車両の改造を担当した東京アールアンドデーの開発課題はある程度分かっていた。 蓄電池については、GSユアサが京都市に寄付を予定する製品を利用することは決まっていたものの、内容は不明だった。今回、再整備された公園で運行を再開したことをきっかけに、リチウムイオン蓄電池の詳細をGSユアサが公表した。産業用途向けに開発された蓄電池を用いており、車両には災害時に蓄電池を非常用電源としても活用できるシステムも搭載している。 日産「リーフ」よりも電池容量が大きい N27に組み込んだリチウムイオン蓄電池システムの容量は33.7kWh。これは日産自動車「リーフ」(24kWh)の約1.4倍に相当する。 電池として機能する最小単位(セル)を8つ組み合わせた
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