日本人が“やめられない”理由 なぜこんなに“EXIT”、もしくは“撤退”ができないのか。 1つの違いは解雇の法的困難さです。その部門や工場で働く人の処遇に困るから撤退が遅れる。また、契約概念が希薄ということもあるのでしょう。欧米なら工場進出にあたって自治体から優遇措置を受けていても、契約の中に撤退条件も明記してあり、それ以上の義務はありません。しかし日本では、企業と自治体は運命をともにしているようで、工場撤退などは企業から自治体への仁義問題にさえなりえます。 その他にも、日本の組織・個人が撤退が苦手な理由があります。 (1)リーダーさえ変化を望まない たとえ赤字でも、思考を止めて惰性に身を委ね、昨日と同じことを今日も淡々と進めるのは、とても楽です。動きを止めて何かを変えるにはエネルギーが必要で、誰かがその仕事を引き受け、泥をかぶらないと大きな変化は起こせません。 この「泥をかぶってでも、変