スパイバー株式会社―夢の繊維「クモの糸」の繊維化に、世界で始めて成功 山形県鶴岡市に、最先端のバイオテクノロジーを駆使して世界をリードしているベンチャー企業が存在することを、ご存知でしょうか。 あのNASAも開発に取り組むも、その難易度の高さから開発を断念したと言われる夢の繊維、「クモの糸」。そのクモの糸の人口合成と繊維化に世界で初めて成功し、現在実用化に向けて奮闘中のスパイバー株式会社は、鶴岡市の先端研究産業支援センターの中にあります。 スパイバーとは、「スパイダー(Spider:蜘蛛)」と「ファイバー(Fiber:繊維)」を組み合わせた造語で、2007年に慶應義塾大学・冨田勝研究室から独立したこのベンチャー企業は、現在従業員約30名、平均年齢も20歳後半と、若くてエネルギッシュな人たちが集まっています。 そんなスパイバーで、糸つくる紡糸の技術の開発や紡糸機械の設計を担当している、村田真