今年のNHK大河ドラマの主人公は黒田官兵衛である。歴史好きの人や大河ドラマを見ている人はご承知のことと思うが、黒田官兵衛は織田信長に惹かれて織田陣営に加わり、直接的には豊臣秀吉に仕えて天下統一に貢献した。関ヶ原の合戦では、息子の長政が徳川家康側の東軍に加わり、官兵衛も東軍として九州で参戦している。 黒田官兵衛が関わった信長、秀吉、家康はいわゆる戦国の三英傑として知られ、天下統一から太平の世確立までの国内での業績は多く知られているであろう。一方、国際戦略はあまり比較して語られないように思われる。これら三者の国内における業績は一連の流れとして解釈することも可能であるが、国際戦略は三者三様である(※1)。 豊臣秀吉は、天下統一後、二回にわたり朝鮮出兵を実施した(文禄・慶長の役)。その狙いは朝鮮半島を経由して中国大陸(当時は明朝)を支配下に治めることであった。しかし、朝鮮半島を舞台とした明と李氏朝
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