WWDC2014基調講演は近年稀に見る展開だった。 基調講演終了後、脊髄反射的に「製品については何も言及しなかったな」と落胆はしたのは事実ではあるけれど、その次の瞬間に“Write the code. Change the world.”という今年のキャッチコピーの意味が腑に落ちた。最初から、徹頭徹尾、開発者向けのアップデートと情報公開に徹したイベントとして計画されていたということだ。 基調講演冒頭でティム・クックCEOが語ったところによれば、全参加者のうち、70%が初参加。厳正なる抽選の結果そうなったセンはなくはないものの、過半数を超えるあたりは初参加者にそれなりの重み付けをして当選させたような気がする。