メガソーラーにとって、積雪はなるべく避けたい条件だ。雪に覆われた太陽電池は発電できず、雪の重みに耐える機材も必要だ。旭川市で始まった事業では雪を避けるのではなく、利用する。太陽光を反射する雪の性質と、両面発電可能な太陽電池を組み合わせることで、出力を1.1~1.3倍に高められるという。もはや雪は敵ではないのだ。 太陽光発電では、なによりもまず太陽電池モジュールに日が当たることが前提条件となる。例えば北国で太陽電池に雪が積もった場合、雪が滑り落ちるまでは設備の能力を全く発揮できない。 このような常識を覆すメガソーラーが北海道に登場した。西山坂田電気が立ち上げた交流出力1.25MWの「旭川北都ソーラー発電所」(旭川市神居町)だ(図1、図2)。 ホタテと雪の共通点は? 「電気設備を施工する当社が、電機メーカーの一般的な太陽電池を使ってメガソーラーを立ち上げるのでは特色を打ち出せない。雪の多い旭川
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