川崎汽船は二酸化炭素や排気ガスの清浄化に役立つ多数の技術を大型の船舶に盛り込む。7500台の自動車を一度に輸送できる「フラグシップ」に太陽電池や最新型のエンジンを組み込むことで実現する。環境対応技術に投じる費用は船価の1割にも達する。 化石燃料の消費量を減らし、二酸化炭素(CO2)や汚染物質の排出量を抑える試み、これは発電所や自動車だけに求められるものではない。川崎汽船は、7500台の自動車を1度に運搬できる大型自動車専用船(フラグシップ)において、二酸化炭素排出量を25%削減する目標を打ち出した。 船舶は航空機や鉄道、車両などと比べて輸送量当たりの環境負荷が低い。しかし、搭載するディーゼル機関は重油を利用しており、二酸化炭素の他、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の排出量をいかに削減するかが課題となっていた。 「二酸化炭素の削減には船の大型化が効く。車1台当たりの輸送効率を高めら
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