日本社会にヤンキー文化が拡大しているという精神科医の斎藤環氏。安倍晋三政権もヤンキー特有の「気合入れれば何とかなる」という空気に支持されている、と指摘した「自民党ヤンキー論」は大きな注目を集めた。今回は、気鋭の日本史研究者、與那覇潤氏と『ヤンキー化する日本』(KADOKAWA 角川書店)にて初対談。戦後政治史におけるヤンキー化を探る。 (写真:タカシマユウスケ) インテリ派とヤンキー派の戦後政治史 斎藤:自民党は、もともとヌエ的な政党だったと思うんですが、完全にインテリ部分は消滅しましたね。 與那覇:総理大臣でまんじゅうを出すとか、インテリには耐えられないセンスですよね。 斎藤:小泉内閣時代が大きいということなんでしょうね。 與那覇:斎藤さんは村上隆さんとの対談で、ヤンキーがプロデューサーで、おたくがクリエイターだと一番ヒットするという話をされていましたが、その政治版が小泉改革だったのかも
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