世界的な「カネ余り」と企業のビジネスチャンス 今、各国中央銀行の金融緩和政策を受け、世界的に空前の「カネ余り」が続いている。日本においても、次なる投資に備えて資金を蓄えているのか、投資機会を逸しているだけなのか分からないが、多くの企業の余剰資金は自社株買いなどを通じて、結局は金融市場に戻る傾向にある。日本の個人金融資産も1800兆円に膨れ上がり、その大半は現預金のまま眠っており、投資にお金が回っていない状況にある。 このように、企業も個人も有望な投資領域を見出せないでいるが、それは逆に、長期目線で考えれば、余ったお金を新規事業領域に投資する可能性が高いとは言えないだろうか。つまり、ポジティブに捉えると、魅力的な新規事業の投資対象が目の前に出てくれば、お金は動き出す可能性があると考えたい。その有望な投資対象は、デジタル革命が進展するなかで新たな価値が生み出されている領域ではないだろうか。Io