「見える化」という言葉が、ビジネスの世界でごくごく普通に使われるようになってから久しい。課題を「見える化」してチーム全体で共有し、解決の糸口を探る。あるいは、何かを実行する際の進捗状況を「見える化」することで、実行貫徹の確率を高めていく。こういった際に「見える化」の効果が非常に大きいことを、我々の多くが自然と受け入れるようになったことを示しているのだろう。 余談になるが、海外では、生産プロセスの専門家を別にすれば、「JIT(ジャストインタイム)」や「KAIZEN(カイゼン)」ほど頻繁に使われる感じではない。同様の意味でよく耳にするのは、"What gets measured gets done"という表現。「測定できれば、実行できる」という意味で、数値化、定量化という側面が強調されている。日本での「見える化」は、プロセスや情報流を図で示したりすることで課題解決の切り口を得る、といったことも