国の補助金を使って昨年建設された、東京都内最大級の民間生ごみリサイクル施設「八王子バイオマス・エコセンター」(八王子市南大沢)が、悪臭の苦情が相次いだことで今春以降、稼働停止状態を続けている。 施設側は「公金で建設されており、廃業はできない」として再稼働を目指しているが、近隣住民の反発が強く、見通しは不透明だ。 施設はリサイクル業「イズミ環境」(八王子市)が運営。小売店や飲食店、食品工場などから、食べ残しなどの生ごみを有料で受け入れて堆肥を製造し、農家やゴルフ場などに販売するリサイクル事業を展開していた。 施設建設や堆肥製造設備の設置には、農林水産省からの約8億7000万円の補助金を活用。2012年5月に完成し、試運転を経て同年8月から本格稼働していた。市や都からリサイクル業の許認可も得ている。 しかし、稼働後すぐ、近隣住民から「悪臭がする」との苦情が殺到。現在までに同社に寄せられた苦情は