2014年4月の消費税引き上げに伴う鉄道とバスの運賃の扱いについて、太田昭宏国土交通大臣は10月29日、Suica(スイカ)などのICカード利用に対し1円単位の運賃を認める方針を明らかにした。 現金運賃は、自動券売機での少額硬貨の扱いや利用者利便の観点から引き続き10円単位とするため「1円単位と10円単位の2つの運賃が併存することになる」(太田国交相)が、引き上げ分をより正確に転嫁する観点から認めることにした。 ICカードの利用割合は、首都圏で約8割、関西圏で約4割と普及状況に大きな隔たりがあることから、1円単位の運賃は主に首都圏の大手鉄道・バス事業者が導入の意向を示している。太田国交相は「申請があれば認可するということで対応したい」と述べ、地域により事業者の対応が異なる可能性があるとの認識を示した。 国土交通省によると、運賃改定の認可にあたっては「ICカード運賃の方が現金運賃より安くて然