欧米の社会科学系の博士課程では、学生はほぼ必ず “That’s interesting”(Murray Davis)という1971年の古典的な論文を読んでいます。このポイントは、論文、理論の良しあしは「理論が正しいかどうか」では必ずしもなく、「interestingかどうか」で決まる。そして、interestingであるとは、とりもなおさず人が「なんとなく」思っている前提を否定することにある、言い換えれば「直感と違う(counter-intuitive)ことを言う」のだというのです。 コリンズの『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(原題:Good to Great)はまさに、その意味でも大変interestingな作品だったと言っていいと思います。「だれをバスに乗せるか」「ストックデールの逆説」「ハリネズミと狐」などを読んで、目から鱗が落ちたように思った方も多いはずです。 私も米国の
![不確実な環境で10倍のパフォーマンスを上げるリーダーとは:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)