1月14日、政府は2015年度予算案を閣議決定した。これから開会される通常国会にて審議されることとなる。 基礎的財政収支と公債依存度、2つの重要指標が改善 2015年度予算案の目玉は何か。最も大きいのは、安倍晋三内閣が閣議決定して目標としてきた2015年度の基礎的財政収支について、対GDP比で2010年度より半減することが達成できる見通しとなったことである。財政健全化目標は、2020年度の基礎的財政収支の黒字化が本丸ではあるが、そこにたどりつく前に、2015年度の目標が達成できないと、初手からつまずいてしまっては先が思いやられる。 予算段階での達成の見通しだから、決算段階まで油断は禁物ではある。補正予算などで大盤振る舞いしたり、税収見通しが狂ったりすれば達成はおぼつかない。予算段階で達成の見通しを立てて、それを決算段階までしっかりと堅持することが重要だ。 これと裏表の関係にあるのが、2つ目