米投資会社「サーベラス」が西武鉄道を傘下に置く西武ホールディングス(HD)に西武秩父線を廃止するよう求めている問題で、埼玉県の上田清司知事と久喜邦康秩父市長ら沿線2市4町の首長らが25日、都内で西武HDの後藤高志社長と西武鉄道の若林久社長に、路線存続を求める要請書を提出した。 西武秩父線は飯能市の吾野駅から秩父市の西武秩父駅までの区間で、過疎化が進む山間部を走り、高齢者や学生の利用客が多い。地元ではすでに反対の署名活動などを行う準備が進められている。 この日、上田知事らは両社長に「秩父地域の県民の日常生活を支える上で必要不可欠な生活路線であり、地域の振興に果たす役割は極めて大きい。県として遺憾であり、到底承服できるものではない」などとする要望書を提出した。 上田知事によると、両社長は廃止要請が事実かどうかには触れなかったものの、「知事のいうとおりで、西武は埼玉と密接な関係にあり、路線の重要