太平記(三) (岩波文庫) 作者: 兵藤裕己出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/04/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 気晴らしに、西源院本が底本の岩波文庫『太平記(三)』をぱらぱらと読んでいて、おお?!となりまして。 「・・・とてもかくても始終の勝こそ肝要にて候へば、よくよく御遠慮を廻らされ、公議を定めらるべく候ふらん」と申しければ、「誠にも謂はれあり」とて、諸卿僉議あつて、重ねて仰せられけるは、「征罰のために差し下されたる節刀の使ひ、未だ戦はざる先に、帝都を棄てて、一年の内に二度まで臨幸成らん事、且は帝位の軽きに似たり。また、官軍の道を失はるる処なり。たとひ尊氏九州の勢を率して上洛すとも、去張る、東八ヶ国を順へて上りし時の勢ひにはよも過ぎじ。戦ひの始めより、敵軍敗北の時に至るまで、御方小勢なりと云へども、毎度敵を攻め靡かさずと云ふ事なし。これ全く武
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