九州電力玄海原発(玄海町)2、3号機の運転再開問題で、度重なる国の安全対策の追加指示に、県議会側が不信を募らせている。国は東京電力福島第一原発の事故の検証をふまえ、さらに原発の安全指針の見直しをする方針だが、議会側は「現在の安全基準の下で動いている原発は、本当に安全か」と心配している。 「次々に追加指針が出る。将来にわたって安心なのか、国の担保が欲しい」 今月2日にあった県議会原子力安全対策等特別委員会。県議の一人は、緊急安全対策説明のために出席していた経済産業省原子力安全・保安院の黒木慎一審議官らに不満をぶつけた。黒木審議官は「システムにのっとり、国として安全規制の説明責任を果たしていくのが使命」と応じ、あくまで現在の対策で安全性が十分に確保できていると強調した。 保安院や九電の担当者を呼んだ、20日の唐津市議会玄海原子力発電所・新エネルギー等対策特別委員会でも、市議から「対策に一