福島県浅川町で高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを与えられた牛42頭の肉は16日、流通先が32都道府県に広がった。北陸や西日本など22府県では家庭や飲食店などで消費されたとみられ、各自治体は対応に負われた。 大阪府は16日、問題の肉牛を府内の食肉処理業者が購入していたと発表。横浜市の食肉市場から4月13日に454キロを購入、別の業者に販売した。この業者は肉を加工して5月17日までに大阪、奈良、和歌山、三重の4府県にある小売店など14社に323.1キロを販売した。また府内にある別の食肉処理業者も横浜市の食肉市場から5月28日に24.1キロを購入し、府内の食品販売会社に転売された。この会社は6月2~9日に肉を完売しているという。 京都府では4月21日に横浜市の仲卸業者が436キロを購入し、うち85.4キロを同26日に向日市の食肉販売業者が買った。5月3~24日、同府長岡京市内の飲食店で提供され