市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」が、原発の是非を問う住民投票条例制定の直接請求に必要な署名を集めたと発表したことについて、橋下徹市長は10日、「(投票の費用が)5億円ぐらいかかる。(原発の)是か非かだけで5億かけてやる価値は僕はないと思っている」と述べ、住民投票の実施に否定的な考えを示した。 橋下氏は「住民が考えて行動したことは重く受け止める」としつつ、昨秋のダブル選で脱原発依存や関西電力への株主提案権行使を掲げて当選したことを踏まえて「大阪の脱原発の意思は選挙で示された。(住民運動の)エネルギーを京都市や神戸市に振り向けてほしい」と、関電株を持つ両市に株主提案を迫る住民運動を展開するよう訴えた。 橋下氏は株主提案権の行使について、市特別顧問で元経済産業省官僚の古賀茂明氏を中心に、自然エネルギー政策に詳しい飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長や同省の若手官僚らでチームを
野田佳彦首相が13日に内閣改造を断行する決意を固めたのは、小沢一郎元代表との対立を避けるために起用した山岡賢次国家公安委員長と一川保夫防衛相がそろって参院で問責決議を受けたことが直接の動機だといえる。それだけに内閣改造では、小沢グループの処遇が焦点の一つとなるが、小沢氏に近い議員を起用すれば消費税増税に絡み閣内不一致を起こしかねない。かといって起用しなければ「党内融和」の看板を自ら下ろすことになる。(酒井充、山本雄史) 「軽々に問責を打ち、交代させる。そして政局は混乱し、国会は動かない。こんなことを繰り返しやっていたら…」 民主党の輿石東幹事長は10日、金沢市内で講演し、山岡、一川両氏の交代に否定的な考えを重ねて強調した。とはいえ、この言葉を額面通り受け止める人はもはや誰もいない。 輿石氏はかねて内閣改造に反対してきたが、もはや首相の決意は揺るがないと観念したようだ。周囲には「2人の交代だ
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われた小沢一郎民主党元代表(69)の第12回公判は10日午後も東京地裁で続き、検察官役の指定弁護士による質問が行われた。 指定弁護士は小沢被告の署名・押印がある多数の書類を示したが、小沢被告は、土地取引の契約書を含む、その大半について「私の署名ではない」と述べ、取引の詳細も「(秘書から)報告を受けていない」と繰り返した。 指定弁護士側は、小沢被告は同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(38)ら元秘書3人(1審有罪、控訴)と共謀し、2004年10月に小沢被告の現金4億円で土地を購入したのに、この4億円を政治資金収支報告書に記載せず、同時期に銀行から受けた融資4億円のみを記載したと主張。融資は小沢被告の4億円を隠す偽装工作だとしている。
政治資金について「全てオープンにしている」と胸を張ってきた政治家が、法廷では一転して、「関心を持ついとまはない」と主張した。 10日、東京地裁で行われた小沢一郎民主党元代表(69)の被告人質問。虚偽記入があったとされる政治資金収支報告書への関わりを否定、責任は全て元秘書たちに負わせる戦術と見られ、識者からは「政治家の姿勢として疑問だ」との声が上がった。 「記憶にないだけでなく、絶対にないのか?」 午後の法廷で質問に立った指定弁護士の大室俊三弁護士(62)は、政治資金収支報告書について事務担当者から協議や報告を受けたことが「ない」と主張する小沢元代表を、厳しい口調で追及した。 元代表はこの日、陸山会の会計処理や問題の土地購入、銀行融資の手続きについて、かかわりを徹底的に否定した。どの質問にも「分かりません」「全くありません」、と質問が終わるか終わらないかのうちに即答するため、大室弁護士が「質
小沢一郎民主党元代表(69)が政治資金規正法違反に問われた陸山会事件の公判で、10日、被告人質問が始まった。 土地代金に使われた自身の現金4億円の出所について「印税」や「議員報酬」など新たな説明を加えたが、説明を変えた理由や金額は明確にしないなど、不透明さはぬぐえなかった。 ◆新たな収入源◆ 「私の場合、ほとんど現金でずっと保有していた。多くは両親からの不動産、現金の相続で、印税や議員報酬もあった」。東京地裁でこの日、弁護側から、土地購入の際、用意した4億円の出所について尋ねられた元代表はこう述べた。 この説明は「預金を引き出して保管していた現金」とする以前の説明とは矛盾はしないものの、微妙に変化している。 2010年1月23日の特捜部による1回目の事情聴取の際、元代表は4億円の出所について具体的な銀行名を挙げ、「銀行から下ろして現金で保有していた5億6000万円のうち、事務所の金庫で保管
第一原発 また汚染水漏れ出す 1月10日 19時33分 東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水のタンクから、放射性物質を含む水およそ10リットルが、敷地内のコンクリートの上に漏れ出しているのが見つかりました。福島第一原発では先月、汚染水の水漏れが相次ぎ、海に流れ出るなどしたため、国が東京電力を厳重に注意したばかりで、汚染水の管理が依然、課題になっています。 経済産業省の原子力安全・保安院などによりますと、10日午前10時半ごろ、放射性物質の一部を取り除いたあとの汚染水をためているタンクから、水が漏れているのを社員が見つけました。汚染水はタンクの下のほうから漏れ出していて、継ぎ目のボルトを閉めたところ、水漏れは止まりましたが、コンクリートの上におよそ10リットルの水たまりが出来ていたということです。東京電力は、汚染水は敷地の外に漏れ出していないとしています。福島第一原発では先月、汚染水から塩
仙台地検の検事が昨年11月、男性容疑者を取り調べ中、「話しにくいのではないか」などと持ちかけ、録音・録画(可視化)を中断していたことが10日、弁護人への取材で分かった。可視化の試みは大阪地検特捜部の証拠改ざん隠蔽(いんぺい)事件を受けた検察改革の一環。弁護人は「今回のような運用が続くと、全面可視化が骨抜きにされかねない」と訴えている。 弁護人が問題があったと指摘したのは、仙台地検特別刑事部が有印公文書偽造・同行使容疑で逮捕した仙台市の弁護士事務所職員の男性(54)=既に起訴=に対する取り調べでの検事の対応。 弁護人によると、この男性は当初、取り調べの録音・録画に同意したが、検事は数日後、「話しづらくないか」との趣旨の話をし、録音・録画の中止を打診した。これを受け、男性も取りやめを望んだため、起訴直前まで録音・録画は中断されたという。 弁護人は「男性も録音・録画されている中では話しづらい部分
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の被告人質問は、10日午後も東京地裁(大善文男裁判長)で続き、検察官役の指定弁護士が尋問した。元代表は自身の名で署名、押印されている問題の土地購入の契約書類について「見ていない」と主張。起訴内容の背景となる土地購入にも深く関与していない点を強調した。元代表は小沢事務所の経理に
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