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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (32)

  • 中野剛志『日本思想史新論ープラグマティズムからナショナリズムへー』への小室正紀書評(『日本経済思想史研究』2014年)

    中野氏のこのは出たときに一読したが正直通読がつらかった。ひとつには日思想史研究としてはあまりに杜撰に思えた。現代の問題意識にひきつけて過去の思想の再解釈を行うことは、僕は好意的な立場に立つ。しかしそのためには過去の思想を正確にとらえ、また再解釈上、議論すべき論点にはしっかり取り組むということは絶対に必要だ。その意味で中野氏のこのは通読に耐えないというのが僕の率直な感想であった。 ただネットでは匿名さんたちのレベルで、書が日思想史の正確な読解だとかする評価を目にすることもあり驚きを隠せない。おそらくそのような匿名さんたちは日思想史の基礎的な勉強をしていないか、あるいは単に専門的訓練を経ていない独学者の陥穽に落ちているのかもしれない。 この小室先生の書評は、専門家がどのように中野を評価するのか、それがはっつきりとわかる素晴らしい内容だ。小室先生の書の評価はその書評の末尾に要約さ

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    contractio 2014/06/22
    中野さんは漢。
  • スポーツイベント(W杯やオリンピック)の経済効果のからくり - 2007-04-10 - Economics Lovers Live ReF

    上でも言及した昨年のW杯のときに『AERA』の特集号に寄稿したものを以下に再録します。オリンピックも万博も似たりよったりです。 W杯経済効果のからくり ワールドカップが近づくと恒例行事のように各種の経済研究所やシンクタンクなどから、「ワールドカップ開催によって生み出される経済効果は××億円」といった予測が発表される。もちろんワールドカップだけに限らず、オリンピックのような国際的なスポーツイベントから特定球団の優勝までさまざまな経済予測が出されている。こういった経済予測が当に的中したのかどうか、僕はあまり事後的な検証がなされた事例を知らない。大雑把にいってこういった国際スポーツイベントの経済予測は良くて過大評価、一般的には景気や経済成長には無縁だというのが定説だ。もっともこのような経済予測はお祭り気分を盛り上げる一種の打ち上げ花火みたいなもので、最初からみんな気になんかしていないよ、とい

    スポーツイベント(W杯やオリンピック)の経済効果のからくり - 2007-04-10 - Economics Lovers Live ReF
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    contractio 2013/09/10
    「あまたあるワールドカップの経済効果の中で統計的な意味ではっきり検出できたのは、この経済成長率の低下のみ!であった」(ステファン・シマンスキー、2002年)
  • もしヴィトゲンシュタインがマクロ経済学者だったら…ではなく、本当にヴィトゲンシュタインがマクロ経済を語ったとき

    スコット・サムナーのブログに「もしヴィトゲンシュタインがマクロ経済学者だったら」というエントリーがある。ヴィトゲンシュタインだったら言いそうなスタイルを模倣した面白いものだ。でもサムナーは書いてないけど、ヴィトゲンシュタインがマクロ経済について語った瞬間もあったんだ。それはサムナーが模倣したほど、ヴィトゲンシュタイン的な産婆術が発揮されてたかは正直微妙だけど。 「国家財政がひっ迫し始めると、家計も苦しくなるのではないだろうか。いつでもストが打てる労働者は、自分の子どもを秩序好きな人間には教育しないだろう」(ヴィトゲンシュタイン『反哲学断章』1947年のメモ)。 これを読むと財政緊縮で、家計に増税されている(から苦しい)。そして増税は労働者に重くのしかかり、それによってストをうつ。だがこのストという解決方法はあまりヴィトゲンシュタインの好みではないのかもしれない。 面白いのはやはり前半部分だ

    もしヴィトゲンシュタインがマクロ経済学者だったら…ではなく、本当にヴィトゲンシュタインがマクロ経済を語ったとき
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    contractio 2012/08/25
    小ネタ。
  • タイラー・コーエン『創造的破壊』、日本の論壇に欠けている視線 - 2011-05-20 Economics Lovers Live

    待望のタイラー・コーエンの『創造的破壊』の見到着! これは今後、サブカルチャーも含めて文化・思想を経済の眼からみるときの必読参照文献に絶対なる。 コーエンの『創造的破壊』は一度、ある版元で企画があがったが実は流れてしまった。そのときの僕の残念ぶりはかなりw だって絶対に日の論壇に足りないだから。担当予定の編集の方は頑張ってくれたんだけど、まさか却下されるとは思わなかった。だって例えば日のポップカルチャーというのは評論レベルでもまた官公庁の政策レベルでも「日文化はクール」に代表されるような単純な見方が100%主流。「日文化はクール」という視点を批判している人たちもせいぜい自分の思いつき(美しく修飾すればその人のレアな見方)でしかない。そういう閉鎖したぐるぐるめぐりの論調を破ることができるいくつかのの中の一冊だと思うから。 で、1年ぐらいたって(僕が持ち込んだわけではない)作品社

    タイラー・コーエン『創造的破壊』、日本の論壇に欠けている視線 - 2011-05-20 Economics Lovers Live
  • 海老原嗣生『課長になったらクビにはならない』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    海老原さんの日型雇用システムの利点(企業のインサイダーは一定年齢以上で、よほど能力を低評価されていないかぎりリストラされない、管理職は転職できない=企業内特殊熟練ゆえ)に注目した、私見では海老原さんの著作の最高傑作だと思います。 あいかわらず各種の統計データを駆使して、通念や政策の場で言われていることを冷静に論駁しています。例えばワーキングプア1022万人の中味が実は大半が「主婦」であること。最低賃金改正は経営基盤の弱い企業を直撃する、また「同一価値労働同一賃金」の空理空論ぶりも指摘しています。 もちろん書では日型雇用システムの長所をあえてクローズアップする戦略を採用していて、むしろ日型雇用システムの問題として指摘されてきた諸点は、その批判者たちの事実誤認による、という海老原さんの戦略はわかりやすいものです。僕も『日型サラリーマンは復活する』で同様の戦略を採用したからです。もちろ

    海老原嗣生『課長になったらクビにはならない』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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    contractio 2010/06/04
    海老原嗣生『課長になったらクビにはならない』 2010-06-01 - Economics Lovers Live
  • 『エコノミスト・ミシュラン2010』を希望する人は… - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    希望する人は、はてブやコメントをつけよ。1週間以内に総数が100越えたら、それ説得材料(?)にして太田出版に掛け合うぜよ(なぜか龍馬伝風*1 Twitter読んで以下の発言にプチ驚いた。まだ見てないけど、そんなこといってるのw uzu_are 私も熱烈希望です!経済学者の半分は……と最後に言ってしまわれてるのでw前進あるのみ!で! RT @YJSZK: 宮崎さんが話を振ってる『エコミシュ2010』、ワシも出して欲すぃなぁ。(『日経済復活 一番簡単な方法(光文社新書)』 http://bit.ly/b4nmfx) 越えなければいけないハードルは僕が考えても三点。そもそも編者三人生きてる? 笑 おーい! 出番だってさー! 爆 エコノミスト・ミシュラン 作者: 田中秀臣,野口旭,若田部昌澄出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2003/10メディア: 単行購入: 1人 クリック: 73回こ

    『エコノミスト・ミシュラン2010』を希望する人は… - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    contractio
    contractio 2010/02/18
    そえじい同様「囲み記事」扱いで!>id:rna
  • すべての人に贈るだまされないための経済入門ーベストブックガイド100+1

    勝間さん、宮崎さん、飯田さんの共著刊行を記念して以下にすべての人に贈る、一部の政治家・官僚・マスコミ・評論家や一部の経済学者、そしてほとんどのアルファブロガーやネットで自分の利害でしか書けないのになぜか経済を語る株式・資産運用者たちの放言などなどにだまされないためのブックリスト。 これ以上体系的でまた啓蒙的なブックリストは作成不可能。自信をもってお薦めします。とりあえず改行したところでひとまとめのコンセプト(僕と主張が違うでも対立軸を明確にするため参考になる対論のも掲載)。 まだ一冊も読んだない人はぜひ一読を。そして経済書を読んできた人は何冊読みましたか? 勝間和代、宮崎哲弥、飯田泰之『日経済復活 一番かんたんな方法』 日経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443) 作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/02/17メディア: 新書

  • 松尾匡『対話でわかる痛快明解 経済学史』 2009-08-26 - Economics Lovers Live

    イタコ経済学拝受いたしました、ありがとうございます。これは最初の映像だけの印象とは違い格的な経済学史ですね。松尾さんの底力には驚きました。経済学史の通史としては、小田中直樹さん(いまどうしてるのかなあ〜)の『ライブ・経済学歴史』(このの冒頭のアリストテレス解釈は秀逸)、若田部昌澄さんの『経済学者たちの闘い』(経済学者がいかに時代の問題と格闘したかのドキュメント)などと並んで、相互補完的なユニークな通史になるんじゃないでしょうか。ちょっと丁寧に読む余裕がないのですが、近いうちにまた内容を詳しく紹介したいと思います。 対話でわかる 痛快明解 経済学史 作者: 松尾匡出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/08/27メディア: 単行購入: 6人 クリック: 93回この商品を含むブログ (31件) を見る (付記)そうそう、なんでこんなに松尾さんが通史を書けるノウハウがあるのかな

    松尾匡『対話でわかる痛快明解 経済学史』 2009-08-26 - Economics Lovers Live
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    contractio 2009/09/05
    経済学史良書リスト
  • 僕がミクロ問題を考えるときのひとつのベース

    そろそろシノドスで話す準備をしなくてはいけない。僕は飯田泰之さんのような「ニューケインジアン」というのにはためらいがある。他方で、『atプラス』(http://actibook.la.coocan.jp/at/)で権丈善一さんが書かれた話(「政策技術学としての経済学を求めて」)にはかなり同意する部分もあった。またいままでいろんなところで権丈さんの論説を人にすすめてもきた。もう無くなったのでいうが『月刊現代』のこの特集の人選もすべて僕が編集者と相談しつつやったのでそのときも権丈さんを推した。その理由は率直な物言いへの評価だったのだが、他方で何か共通の土台で考えている面もあるんじゃないか、と思っていた。それが今回の『atプラス」の論説で僕には明らかになった。もちろん個々の論点で権丈さんとは異なる立場もあるだろう。 以下は、僕の福田徳三論の一部分(抜粋)である。元になる原稿はすでに10年以上前に

    僕がミクロ問題を考えるときのひとつのベース
  • 岩田規久男『国際金融入門 新版』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    1995年にでた名著の新版である。もちろんその後の世界経済の情勢、アジア経済危機、日の長期停滞、世界同時不況などを簡潔に説明するとともに、ご自身の参加された最新の研究成果(昭和恐慌研究など)、さらには日の経済問題の根幹にある国際金融面での調整の失敗(浜田宏一&岡田靖論文)を初心者にもわかるように解説した、懇切丁寧なだけではない、時論の書にもなっている。 僕の大学の講義では、このにも参考文献に挙がっている藤井英次氏のテキストを利用していたが、岩田先生のこのをまず夏休みの必読書として学生に広くすすめたいと思っている。実際に国際金融の簡潔で読みやすいテキストはいまはほとんどないといっていいだけにこの書はお世辞抜きに当に助かる。入門的な知識の整理ももちろん旧版をデータ、解説の面ですべて刷新して書かれている。 国際金融入門 (岩波新書) 作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 岩波書店発売日

  • 新訳:カール・ポランニー『大転換』

    屋の店頭に並んでた。ちょっと前にid:hicksianさんからの情報で、訳者である野口建彦氏が、スティグリッツが『大転換』に寄せた序文を訳出していることを知った。 「ポラニーの知的遺産と二人のノ−ベル経済学賞受賞者のポラニ−評価」 http://www.eco.nihon-u.ac.jp/assets/files/06-01noguchi_wp.pdf(このファイルの後半にスティグリッツの序文の和訳あり) 野口氏は以下のようにスティグリッツのポランニー解釈を整理している。 ❶新古典派経済学の理論的支柱をなす自己調整的市場の理念、すなわち、社会の諸資源は、競争による価格と利潤の変動に合わせて部門間を自由に移動する企業(家)と家計が財・サーヴィスの交換を何らの規制なくおこなえる「自由な市場」の作用によって、最適配分される(「パレート最適」の実現)との前提はユートピア的である。そのユートピア性

    新訳:カール・ポランニー『大転換』
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    contractio 2009/07/07
    あとでリンク先も読む。
  • クリスティナ・ローマー・ローマー:1937年の教訓

    英雑誌『エコノミスト』掲載。 http://www.economist.com/businessfinance/PrinterFriendly.cfm?story_id=13856176 大恐慌からの格的な回復は、第二次世界大戦という「軍需」によるものだという「俗説」がある。ローマーは実際にルーズベルトが大統領となる1933年からの四年間の回復は実は目覚ましいものがあり、年平均GDP成長率は9%以上、失業率も25%から14%に急減した。しかし不幸にもこれが持続しなかったのはなぜか。これがローマーの指摘する「1937年の教訓」の核心部分だが、それはこの37-38年の財政政策と金融政策が引き締めスタンスに移行したことで、経済成長が安定化せず、完全雇用に達することなく、またもや厳しい不況に転じたからである。36年までの第一次世界大戦の復員軍人への恩給が停止、さらに社会保障税の増額などでGDPは

    クリスティナ・ローマー・ローマー:1937年の教訓
  • ボ版・経済論戦その3(反経済学)

    ここhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080530#p2の続き 3 反経済学 金子氏らの「セーフィティネットの経済学」は、構造問題主義への批判だけではない。彼らの経済思想は、そのルーツにおいて反経済学的思考と類縁性が強い。このことは金子氏の経済論壇デビュー作のひとつである『反経済学―市場主義的リベラリズムの限界』(新書館、1999年)や『経済の倫理―反経済学からの問い』(新書館、2000年)などの題名からもわかるだろう。このときの反のつく「経済学」が、卑近には竹中平蔵氏らの主張する構造問題主義、その国際版である経済のグローバル化(規制緩和や政府組織の民営化などの効率性向上政策)であることがわかってきた。おそらくこの「経済学」のイメージは、ほぼ稿でいうところの反経済学、そして「市場原理主義」批判の立場にたつ人たちのおおよその合意する姿であろう。こ

    ボ版・経済論戦その3(反経済学)
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    contractio 2009/06/17
    反経済学
  • 新入生の皆さんえ。裏経済セミナー2008「不謹慎な経済学ガイダンス」 - Economics Lovers Live

    なんでも『経済セミナー』が元気がないという。いや、当に元気がないかどうかは知らないが、策謀渦巻く(笑)匿名掲示板での噂レベルで見聞した。確かに一時期に比べると印象度が薄れた感はある。私は学生のときな勉強で、そして研究者に加えて物書きを始めた初期には寄稿先として、同誌には非常にお世話になった。そのためそのような風評を見るとかなり残念であり、また同誌のいまの実態を表しているとはまったく思われない。 とはいえ今回の4月号をみると飯田さんや岡田さん中村さん佐藤さん佐々木先生まで加わりまるで知り合いのオンパレードなのだが、いまいちみんなまじめである。著者らの誠実な人柄ゆえであろうが、手堅く行くものだけが揃いすぎている。そこで『経済セミナー』4月号を補うべく(補わなくていいという意見もあるが今日はいまのところこれしかネタがないので 笑)、ネタノミストとして新入生のみんなに裏経済セミナー風のネタをお送

    新入生の皆さんえ。裏経済セミナー2008「不謹慎な経済学ガイダンス」 - Economics Lovers Live
    contractio
    contractio 2009/06/13
    お勉強リスト。
  • ネットで時間を潰さないための読書リスト

    いままでこのブログでとりあげてきた各種ブックガイドを以下にリンクしておきます。春は誰でも自分の能力以上に意欲的になるという、意欲のインフレ状態に陥りやすいですが、実は僕も性懲りもなくそうです。不思議ですね、もういい年しているのに、やはり新年度になると新たに何か新しいことを実現したくなるわけですから。 まず入り口(小学生レベルから高校生までの経済学の入門書) http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090214#p1 次は大学に入って経済学の基礎や議論の基礎を学ぶために(特定個人を誉めすぎだが 笑) http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081006#p1 ネットで無駄な時間を潰したり、断片的なネットの情報や断言にごまかされないためのブックリスト http://d.hatena.ne.jp/tanakahideto

    ネットで時間を潰さないための読書リスト
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    contractio 2009/06/13
    小学生レベルからやり直すひとのための お勉強リスト。
  • 海老原嗣生『雇用の常識「本当に見えるウソ」』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ご恵贈いただく。どうもありがとうございます。副題に「数字で突く労働問題の核心」とある。書はかなり論争的なである。また副題のように誰でも利用可能な数字をもとに論を展開している点は論争をわかりやすくしている。書が想定している批判の対象は広範囲にわたる。 全体的に面白く書かれていると思う。またいくつもの論点で納得するところも多い。せっかく献いただいたのだからすべて好意的に終わりたいのだが、実はそうはいかないように思う。特にマクロ経済の問題が大きく関わるところではやはりいっておくべきことがあるように思える。 例えばジニ係数などを用いた「格差不拡大論者」への批判という個所がある。「高齢化を言い逃れにする愚は避けるべき」という一節がある。名前は出ていないが、大竹文雄氏などはその批判の対象だろう。しかし格差拡大の主因として、大竹氏の『日の不平等』などでは確かに高齢化が大きく寄与していることを明

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    contractio 2009/05/19
    買った。
  • 現代経済思想研究会(中野剛志『国力論』) - Economics Lovers Live 2009-05-16

    たいへん疲れた。1時半から開始して6時まで行われたわけだが、もう少し時間を短縮した方がいいと思う。途中で一回質問したときと、最後の1時間のフリー討論で再度質問したときの僕の体力の減少度はかなりなものだった。あと換気が何気に悪くて頭が痛かった。例えば、開始時間を3時くらいにして、終了を5時半くらいにしても十分議論は尽くせたように思う。コメンテーターも多く、(僕はしたけれども 笑)途中で質問ができないために、研究会というよりも3時間ぐらいのシンポジウムにおまけの討論がくっいているような感じで、若い人が多いにもかかわらずなんだか堅苦しく思えた(まあ、僕が融通無碍というかファンキーすぎるのかもしれんけどw)。まあ、ここはもう少し弾力的な感じでやれればいいんじゃないかな。お願いします で、中野氏の報告なんだけど、僕の成果としては若田部さんのコメントで参照されていたいくつかの未見の文献を知れたのは勉強

    現代経済思想研究会(中野剛志『国力論』) - Economics Lovers Live 2009-05-16
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    contractio 2009/05/17
     結局あれこれあって行けなかった。ちょっと残念。/国力は 経済厚生・方法論的個人主義と対立→「経済世界の解釈としては許容できない」
  • 中野剛志『国力論』『経済はナショナリズムで動く』『恐慌の黙示録』 2009-05-14 - Economics Lovers Live

    稲葉振一郎さんのブログエントリーで急激に読書意欲を喪失してしまいましたが、創立記念日ということでこの日を利用しないともう研究会まで読む時間がありません。で、気合入れて三冊続けて読破。確かに現代経済思想研究会の面々が好みそうなではありますね 笑)。さて三冊順番に概要と簡単なコメント程度で。 三冊は、『国力論』が思想的な原論、『ナショナリズム』がその現実への応用、「黙示録」が世界同時不況など金融面での応用となっている。 1)『国力論』 新古典派経済学ではネイション(l国民)とステイト(国家)の区別や、そもそも国家の役割さえも事実上無視されている。しかしおよそほとんどの経済政策はネイションの経済生活、理想、倫理などを最善のものにするために行われている。その意味で経済政策は経済ナショナリズムとは無縁であることは不可能である。 例えば、アダム・スミスでもステイトがネイションを改善する政策を支持して

    中野剛志『国力論』『経済はナショナリズムで動く』『恐慌の黙示録』 2009-05-14 - Economics Lovers Live
    contractio
    contractio 2009/05/15
    うむ。
  • 中野剛志『国力論』ほか - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    う、三冊(『国力論』『恐怖』、『ナショナリズム』)買ったので、週末読もうとしたらこのエントリー読んじゃった。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090508/p1 いろいろするどい指摘が並んでいるけど、個人的にビビときたのがこれ。 *何で英語圏でも広く読まれている村上泰亮について論じないの? そもそも著者の政策提言は村上の焼き直しの域を出ない。産業政策・幼稚産業保護論とか。あとマイケル・ポーター『国の競争優位』も無視。 ポーターというのは結構、面白い人で、竹内弘高氏との共著『日の競争戦略』では、日の産業政策の失敗を実証的に論じてもいて、産業政策批判のソースとしても利用できたりする。 ところで稲葉さんところで触れられてないから少しコメントすると、村上的というならば、中野氏のの中にロストウが触れられたないかどうか興味がある。村上がナショナリズ

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  • 書評:『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』

    『週刊東洋経済』に掲載された書評の草稿 日の将来に暗い翳をおとしている少子高齢化問題。その対策をどうするべきか。書は、出生率の上昇に貢献したフランスの少子化対策をわかりやすく解説した良書である。著者自身の現地での子育て経験や、またフランス人家族へのインタビューを通して、フランスの家族政策や社会保障制度の仕組みを、具体的に知ることができて面白い。 フランスでは子育ては人生の愉しみなのに、なぜ日では子育てが人生の苦労になりやすいのか。書を読むと、それはフランス人と日人の人生観の違いというよりも、政府の制度設計の仕組みの違いに決定的に依存していることがわかる。例えば所得格差、男女間格差、長時間労働などを放置すれば、出生率が低下するのはあたりまえだと著者はいう。 確かに日ではこの三つの問題を政府はうまく対処できていない。例えば、フランスの男性がいかに子育てに積極的であるかが紹介されてい

    書評:『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』