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  • 緑が美しい京都御所 | 京都旅屋

    京都御所を訪れました。 京都御所 紫宸殿 京都御所は明治時代始めまでの天皇の住まいとして知られ、国内外から多くの人が訪れます。特に今年はNHK大河ドラマが平安時代が舞台とあって注目をされているかもしれません。海外の観光客からも人気で修学旅行生も時折見かけます。 京都御所 御池庭 今の京都御所は、幕末の安政2(1855)年に再建をされたものですが、それ以前の寛政2(1790)年に平安様式に倣って再建された建物を踏襲しているため、特に紫宸殿や清涼殿では、立体構造は江戸時代の建築ではありながらも、その部屋割りなどは平安時代を偲べる部分が随所にみられ、和歌や古典の知識を持ち合わせていると、たいへん興味深く往時をイメージできます。 京都御所 この日は雨が降りましたが、御池庭に波紋が広がる様子は綺麗で、サツキの花も咲いていました。御常御殿の前の御内庭は緑が美しく、水が流れる「流れの庭」の風情も感じられ

    緑が美しい京都御所 | 京都旅屋
  • 貴船の風景 | 京都旅屋

    貴船を訪れました。清流と川床、貴船神社の参拝で人気のエリアです。 貴船 貴船は京都の避暑地として、暑くなる時期に人気の場所。実際に川床は大変涼しく、貴船自体が涼しさを感じる場所です。緑が美しく、時折滝となって流れる川の音を聞きながら、心地よい時間を過ごせるでしょう。 貴船 貴船神社は水の神様を祀り、縁結びのご利益でも信仰を集める神社とあって、若者を中心に賑わっています。近年は海外の方にも人気です。川床もすでに賑わっていました。最近は比較的安価で川床を楽しめるカフェもできています。 貴船神社 6月1日に貴船祭を見に訪れましたので、その様子も近日中にご紹介します。お祭りでは神輿が神社から下りるため、参道は手すりが外されているのもこの時期ならでは。夕方に人影がなくなった際に撮った写真を掲載します。昼間は参拝者が途切れることはなさそうでした。 貴船神社 貴船神社の参道は、階段に赤い灯篭が立ち並ぶ美

    貴船の風景 | 京都旅屋
  • 神泉苑の風景 | 京都旅屋

    先日、神泉苑を訪れました。 神泉苑 二条城の南にある神泉苑は、平安時代の天皇のプライベートなお庭として知られます。日照りが続いても水が枯れなかったことから、雨乞いの地や、疫病を鎮めるための祭礼が行われた場所ともなりました。神泉苑の水は二条城が築城された際にお堀の水となり、現在は往時よりは規模が小さくなりましたが、それでも現代人には十分な大きさの水辺が残されて、憩いの場としても親しまれています。 神泉苑 今の神泉苑は鳥にとっても憩いの場のようで、アヒルが放し飼いで飼われていたり、ハトが多い場所でもあります。ゴイサギの名が生まれた伝承がある地にふさわしく、サギも時々飛んできます。鯉のエサが売っていますので、あげるとおこぼれを狙うハトやスズメも寄ってきます。 神泉苑 神泉苑では様々な種類がある御朱印も人気となっているよう。その年の恵方に向かって拝める恵方社や、願い事を一つだけ念じながら渡り、善女

    神泉苑の風景 | 京都旅屋
  • 武信稲荷神社 エノキの枝が折れた境内 | 京都旅屋

    武信稲荷神社の御神木であるエノキの太い枝が折れてしまいました。 武信稲荷神社 武信稲荷神社は三条会商店街の西友から西へ行った道を南に下がった場所にある神社です。創建は平安時代で、藤原良相(よしすけ)が、藤原氏の学問所であった勧学院や医療施設であった延命院の鎮守として創建したと伝わり、後世に藤原武信(詳細不明)が信仰をしたため武信稲荷神社と呼ばれるようになったといいます。 武信稲荷神社 境内には平重盛が安芸の厳島神社から苗木を移したと伝えられる巨木のエノキがあり、樹齢は850年とされます。この木が坂龍馬の由緒を伝えています。幕末、神社の南には神社の南には幕府直轄の六角獄舎という牢獄があり、勤王の志士が多数収容されていました。その中に 坂龍馬のおりょうの父である楢崎将作(ならさきしょうさく)が捕らえられていたのです。おりょうや龍馬は身を案じますが面会は出来なかったため、神社の大木の上から

    武信稲荷神社 エノキの枝が折れた境内 | 京都旅屋
  • 向日神社の風景 | 京都旅屋

    少し前に向日神社を訪れました。 向日神社 向日神社は、延喜式内社としての古い由緒を持つ神社です。創建は長岡京ができるより前の718年と伝わります。向日山という小高い山にあり、長い参道が特徴で、桜と楓の時期には大変美しくなります。ご祭神の第一は、五穀豊穣の神である向日神(むかひのかみ)です。向日神は、大歳神(おおとしのかみ)の御子、御歳神(みとしのかみ)の別名で、向日山に降臨されたため、向日神と呼ばれるようになりました。 向日神社 この「向日」という字は、文字通り「日に向かう」と解されていて、長岡丘陵の南端にある向日山は、日が東から昇ってから西に沈むまで光を浴び続けるため、そのように呼ばれるということです。この向日山には、かつて祈雨・鎮火の神である火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)祀る火雷神社があり、向日神社を上社、火雷神社を下社と呼びました。ただ、下社は荒廃したため1275年に上社に合祀さ

    向日神社の風景 | 京都旅屋
  • 水を湛える宕陰(とういん)の棚田 | 京都旅屋

    先日、右京区の山間部にある越畑(こしはた)と樒原(しきみがはら)を訪れる機会がありました。この二つの集落に広がる棚田は「宕陰(とういん)の棚田」と呼ばれています。 樒原の棚田 地図で見ると、越畑や樒原の奥地ぶりに驚くかもしれません。水尾(みずお)ですら道が狭くて訪れるのは大変な山間地なのに、その奥とはいかばかりかと思ってしまいますが、実は亀岡側から回り込む道があり、そちらから行けば意外と近く行けてしまいます。道も水尾経由よりも断然亀岡経由の方が走りやすくて安全です。ただ、国道477号は亀岡側からでも一部狭いため、さらに北に迂回をした「紅葉山トンネル」経由の方が走りやすいでしょう。 宕陰の棚田 越畑は「京都の信州」とも呼ばれているほど、山里の美しい景色が見られる場所です。特にカメラマンの間では「棚田」があることでも知られ、夏から秋にかけては棚田には蕎麦の花も咲きます。蕎麦は荒れ地に強く、まさ

    水を湛える宕陰(とういん)の棚田 | 京都旅屋
  • 丹波国一の宮 出雲大神宮 | 京都旅屋

    先日、亀岡市にある丹波国一の宮、出雲大神宮を訪れました。 出雲大神宮 出雲大神宮は、亀岡盆地東部の御蔭山(みかげやま)のふもとに建ち、島根県の出雲大社と同じく大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀り、709年に初めて社殿が築かれたと伝わります。丹波国一の宮としても信仰されました。また、大国主命のお妃として一緒にお祀りされている三穂津姫命(みほつひめのみこと)は、保津川の名前の由来となったともされる神様です。 出雲大神宮 社伝では、丹波は出雲勢力と大和勢力との境界にあたるとされ、島根の出雲大社は出雲大神宮より分祀したと伝わっているため、別名「元出雲」と称されています。現在の殿は鎌倉時代の造営で、重要文化財。長寿や縁結びのご利益で信仰され、近年はパワースポットとしても若い方を中心に人気を集めています。 出雲大神宮 磐座 境内には真名井の水という名水も涌き、汲みに来る方もおられます。社殿は山ふも

    丹波国一の宮 出雲大神宮 | 京都旅屋
  • 亀岡の観音霊場 穴太寺 サツキ咲く庭園 | 京都旅屋

    京都の西、亀岡市にある西国33カ所観音霊場の21番札所・穴太寺(あなおじ)へと足を延ばしてきました。 穴太寺 穴太寺は、705年に大伴古麿(おおとものこまろ)によって創建された古寺で、西国三十三所観音霊場の21番札所です。平安時代に、宇治宮成(うじのみやなり)という人物のが、仏師に見事な出来栄えの聖観音菩薩像を彫ってもらいましたが、夫の宮成は礼を渡すのが惜しくなり、仏師に矢を射るという罰当たりなことをしてしまいました。しかし仏師は死んでおらず、代わりに聖観音菩薩像の胸に矢が突き刺さっていたといいます。 穴太寺 宮成は自身の行いを悔いて仏門に入り、以後観音像は「身代わり観音」として穴太寺に祀られ、札所の尊となったと伝わります。観音像は33年に1度の御開帳という秘仏ですが、実は昭和の時代に盗難にあってしまい現在の仏様は摸刻とのこと。これまたなんとも罰当たりなお話です。なお、お寺のご尊であ

    亀岡の観音霊場 穴太寺 サツキ咲く庭園 | 京都旅屋
  • 智積院 名勝庭園を飾るサツキ | 京都旅屋

    智積院を訪れました。サツキの花が咲いています。 智積院 名勝庭園 智積院は、豊臣秀吉が幼くして亡くなった鶴松を弔うために創建した祥雲禅寺の場所に移ってきたお寺です。名勝庭園はその秀吉時代に築かれたものを受け継ぎ、当時の庭の面影は、名勝庭園の南側に残されていると伝わります。北部分は江戸時代に修築されて現在に至っています。池の中に大きな築山があり、その上に石や刈り込みを配して深山の趣を造りだしています。この築山は中国の廬山(ろざん)を象り、今の時期は緑やサツキが彩っています。 智積院 名勝庭園 智積院は京都の中でもサツキの花が美しいお寺として名高い場所である一方、見頃の見極めが非常に難しい花です。訪れたタイミングはちょうど見ごろでしたが、今後の雨で散ってしまうかもしれません。お早めに訪れてみてください。 智積院 名勝庭園 池は建物の下に入り込むという面白い構造になっており、縁側に座ってお庭を眺

    智積院 名勝庭園を飾るサツキ | 京都旅屋
  • 京都国立博物館の堪庵 | 京都旅屋

    京都国立博物館では、5月26日まで「特別展 雪舟伝説」が開催されています。明治古都館の裏の茶室・堪庵も目にすることができます。 京都国立博物館の堪庵 おかげさまで体調は回復しつつあり、日曜日の講座は予定通り開催させていただきます。デスクワークも順次再開してまいります。 京都国立博物館の堪庵 京都国立博物館の中庭は、見る人が見ると「おっ!」と思うようなものが置かれており、時間のある方は散策をしてみても面白い場所。明治古都館の東側にある茶室の「堪庵」も公開されています(貸切の場合あり)。博物館の裏側に立地している堪庵まで訪れる人は少なく、京都らしい美しい緑の風景を楽しむことができます。 京都国立博物館の堪庵 以下、現地の案内板の抜粋です。この茶室は、昭和33年に上田堪一郎氏によって寄贈されたもので、母家には八畳の広間を中心として正面に広縁、左側に玄関、裏に水屋があり、母家の右側に位置するのが茶

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  • 平安神宮の風景 | 京都旅屋

    先日、平安神宮の神苑を訪れました。 平安神宮の神苑 平安神宮の神苑は、四季の花が楽しめる場所で、5月は中神苑の蒼龍池(そうりゅうち)でカキツバタが咲きますが、そろそろ終わり、これからは6月はじめにかけて西神苑の花菖蒲が綺麗になってきます。ちょうど両者の入れ替わりの時期でした。 平安神宮の神苑 西神苑は睡蓮や河骨(こうほね)も綺麗でした。まだ当面見ごろが続くでしょう。例年、6月上旬の平日に神苑の無料公開日がありますが、今年は6月7日(金)との日程が発表されています。午前中はかなり混雑しますのでご注意ください。 平安神宮の神苑 中神苑には、江戸時代の光格天皇によって名付けられたという「折鶴」と称するカキツバタが咲きます。花弁が内巻きになっており、当に折鶴のような、鶴が飛んでいるように見える面白い花です。京都御所にあったものが株分けされて平安神宮にやってきたそう。花は終わりかけでしたが、何とか

    平安神宮の風景 | 京都旅屋
  • 京都国立近代美術館からの大鳥居 | 京都旅屋

    京都国立近代美術館を訪れました。 京都国立近代美術館から 今週の京都は晴れの日が続きそう。初夏の陽気で明るい時期です。新緑も落ち着いてきた雰囲気で、各地でサツキの花が咲き、早い場所ではアジサイが色づき始めています。季節は着実に進んでいます。鴨川沿いも空が明かるい場所です。 平安神宮の大鳥居 京都国立近代美術館で26日まで開催されている「没後100年 富岡鉄斎」展を見に行ってきました。若き頃から見事な富岡鉄斎の筆ですが、晩年にも迫力を感じる絵の数々を目にすることができました。常設展が行われている京都国立近代美術館の4階ロビーからは、平安神宮の大鳥居が印象的に見えます。特別感のある眺めだと思います。 富岡鉄斎展 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400

    京都国立近代美術館からの大鳥居 | 京都旅屋
  • 八坂神社のサツキ | 京都旅屋

    八坂神社の西楼門前が、サツキの花で華やいでいます。 八坂神社 京都各地でこの時期に、庭園や街中に赤い花で彩りを加えてくれるのがサツキ(皐月)の花。京都中でも早く咲くのが八坂神社の西楼門のサツキです。朱色の門は一見新しく見えますが、実は今から500年ほど前の室町時代に建てられた門です。2007年に改修が終わって美しくなり、四条通から多くの観光客を迎えています。門をより華やかに見せるサツキの光景は、私もこの時期に楽しみにしています。 八坂神社 今年は季節の進みが早く、春以来、花の進みも早いです。八坂神社のサツキもすでに見ごろを過ぎています。お近くの方はお早めにご覧になってみてください。京都ではまだしばらくサツキが美しい場所が各地に現れます。この時期の庭園巡りの楽しみのひとつです。 八坂神社 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定

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  • 新緑の久美浜と豪商稲葉本家 | 京都旅屋

    少し前ですが、連休中に丹後の久美浜へと足を延ばして来ました。 久美浜湾と兜山 久美浜湾があるのは、京都府北部の京丹後市で、京都府の最西部にあたる地域。となりはもう兵庫県の豊岡や城崎(きのさき)です。久美浜湾は、湾とは呼ばれていますが、実際には潟湖(せきこ)で、小天橋(しょうてんきょう)と呼ばれる砂州によって日海と隔てられ、広大な面積を誇る風光明媚な水辺として知られています。個人的には大好きな場所で、これまでもブログに書いてきました。 久美浜湾 久美浜湾の南側から湾岸に立つと目立つのが「兜山(かぶとやま)」です。標高191.7mの急峻な山は、まさに兜のような姿をしていて、新緑が包む眺めも綺麗でした。久美浜の「豪商 稲葉家」も恒例で訪れました。こちらも何度かブログに書いていますが、名物の「ぼたもち」と「ばら寿司」をしてきました。 豪商稲葉家 ぼたもち 丹後は歴史が深く、風景が美しく、特

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  • 亀岡の宮川神社 | 京都旅屋

    先日、亀岡市にある宮川神社を訪れました。葵祭とも関連する神社です。 宮川神社 亀岡市宮前町宮川神尾山にある宮川神社は、知る人ぞ知るお社です。ご祭神は伊賀古夜姫命(いがこやひめのみこと)で、この神様は京都の下鴨神社にお祀りされている賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)のお妃で、同じく下鴨神社にお祀りされる玉依姫命(たまよりひめのみこと)の母神とされる「伊可古夜日売命(いかこやひめのみこと)」と同じ神様です。 宮川神社 一説には、大和(奈良)の葛城から移住してきた賀茂族と、亀岡盆地に勢力を広げた出雲族との婚姻を通じた融和を表すともみられ、現在でも葵祭に宮川神社の氏子23名が参列する習わしとなっています。京都新聞の記事によると、今年は22歳の方も参加されたのだそうです。 宮川神社 境内は金輪寺のある神尾山のふもとで、木々に覆われた厳かな雰囲気のある神社です。注目は社殿のすぐ後ろに大きな磐座(い

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  • 葵祭 路頭の儀 加茂街道にて | 京都旅屋

    15日に行われた葵祭の路頭の儀。加茂街道での様子を写真で掲載します。 葵祭 路頭の儀 斎王代 先日も掲載した葵祭の路頭の儀。今回は下鴨神社から上賀茂神社へ向かう途中に通過する賀茂川沿いの道筋での写真です。加茂街道は緑の木々が背景で写真映えもするスポット。沿道では多くの方が見守っていました。 葵祭 路頭の儀 近衛使代 今年はほどよく雲が出て暑すぎず寒すぎず、恵まれた天候だったと思います。行列は無事に通過していきましたが、最後に加茂街道で替えの牛が動かなくなるトラブルがありました。大人が数人がかりで引っ張ったり押したりしてもなかなか動きません。牛も疲れていたのでしょうか。京都新聞の記事によると、最終的には上賀茂神社まで進んでくれたようです。 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪

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  • 愛宕山中の月輪寺と雫を落とす時雨桜 | 京都旅屋

    5月に愛宕山にある月輪寺(つきのわでら)を訪れました。月輪寺には、時雨桜という不思議な桜があり、ちょうど涙を流すように葉から輝く雫を落とす様子を目にすることができました。 月輪寺 時雨桜 月輪寺は険しい愛宕山の山中に古くからあるお寺です。かつては中国の五台山を模してそれぞれの峰に五つのお寺があったといい、朝日峯の白雲寺が現在の愛宕神社で、他には大鷲峯の月輪寺と高雄山の神護寺が今も残ります。山中で法灯を伝えるのは当に大変なこと。実は月輪寺は険しい山中で車が通れる道路はなくアクセスは登山道のみ。水道やガスもありません。厳しい環境ながら、御年77歳の庵主様が今でも山中でお寺を守っておられます。 月輪寺 月輪寺は空也上人・法然上人・親鸞聖人と関わりを持ち、鎌倉時代初期の公卿・九条兼実はこのお寺に隠棲したともいわれます。現在も残る仏像群は大変素晴らしく、重要文化財の仏像を8体もお持ちです。一度見た

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  • 清流が流れる「清滝」 | 京都旅屋

    先日、愛宕山の麓にある清滝の里を訪れました。 清滝川 愛宕山への入り口にあるのが清滝という集落。その清滝へは奥嵯峨からトンネルを抜けて行くことができます。路線バスも走っているので、清滝までは気軽に行けるのではないでしょうか。 清滝川 「清滝」は清滝川が流れる美しい山あいの集落。神護寺でかわらけ投げをする谷はこの清滝川で、西明寺前で紅葉に囲まれた指月橋がかかるのも清滝川です。清滝の集落はその下流にあって、梅雨の時期にはゲンジボタルが見られる場所としても知られています。ホタルは雨上がりの曇り空を好んで飛ぶため、天気をよく見て来ていただくとよいでしょう。 渡猿橋 橋の上から澄んだ川の音に耳を傾けると、都会の喧騒からは遠く離れた場所へと来たように感じます。かの与謝野晶子は「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすき」と詠み、歌碑が渡猿橋から下りた場所にあります。 清滝川 かつては

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  • 葵祭 路頭の儀 2024年 | 京都旅屋

    5月15日に行われた葵祭の路頭の儀。今年も出発前の行列をご案内させていただきました。 葵祭 路頭の儀 葵祭は5月1日から様々な行事がありますが、やはり15日の「路頭の儀」が華やかで注目を集めます。今年も出発前の様子をご案内させていただきました。ご参加いただきまして、当にありがとうございました。今年は比較的涼しく、見学もしやすかったと思います。 葵祭 路頭の儀 葵祭の路頭の儀は、天皇の使いである勅使が、12日に新たに神が迎えられた下鴨神社・上賀茂神社に御幣物をお届けし、国家の繁栄を祈願するための行列です。行進は「静か」なのも特徴のひとつで、その分、馬がパカパカと歩く音や、牛車のギシギシという音が印象に残ります。京都御苑では女人列の写真を撮れましたので掲載します。加茂街道の様子は後日掲載するかもしれません。関係者の皆様も、当にお疲れ様でした。 葵祭 路頭の儀 斎王代 葵祭 路頭の儀 葵祭 

    葵祭 路頭の儀 2024年 | 京都旅屋
  • 亀岡 鍬山神社の新緑 | 京都旅屋

    亀岡市にある鍬山神社を訪れました。新緑が輝いていました。 鍬山神社 京都市街地のみならず、その西にある亀岡市にも紅葉名所が多数あり、新緑も大変綺麗です。鍬山神社は、亀岡でもまず最初に名前が上がる紅葉名所ではないでしょうか。駅から歩いて行けないこともないですが、やはりお車を推奨します。神社は、10月に行われる亀岡祭の主催神社でもあり、亀岡開拓の神である大己貴神(おおなむちのかみ)を祀ります。 鍬山神社 かつて亀岡盆地は丹(に)の海と呼ばれる赤い湖で、出雲の神である大己貴神が中心となって他の神々とともに1隻の船に乗り、鍬や鋤(すき)を用いて浮田峡(うけたのはざま)を開削して水を山城国へと流し、肥沃な土地を出現させたと伝わっています。この浮田峡が現在の保津川とされ、険しい山間を流れるその様子は、まさに神のなせる技のようにも思えるのが面白いところでしょう。 鍬山神社 このときに使った鍬が山のように

    亀岡 鍬山神社の新緑 | 京都旅屋